【心不全・心疾患】のケアプラン文例
体重と塩分のセルフ管理で、再入院を防ぐ|関連する状態:慢性心不全・狭心症・心筋梗塞後・循環器疾患
心不全の増悪による再入院を防ぐことを軸にした文例です。体重・血圧のセルフモニタリング、塩分管理、急変時の連絡体制までを含めています。
内科の病気・医療
最終更新:2026年9月14日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。
ご利用にあたって:掲載文例はすべて一般的な例文であり、特定の利用者・事例を示すものではありません。ご本人の状態・意向、主治医の指示、保険者・法人の様式ルールに合わせて、必ず内容を確認・修正してからお使いください。
このページの内容
書きたい欄をえらぶと、その文例まで移動します。
第1表計画書の1枚目に書くこと
第2表計画書の2枚目に書くこと
第5表モニタリングの記録に書くこと
視点主任ケアマネが確かめていること
第1表「居宅サービス計画書(1)」に書く文例
ご本人とご家族の意向、課題分析の結果、支援の方針を書く欄です。
第1表「居宅サービス計画書(1)」の様式と同じ並びです。行の名前は様式のとおりなので、同じ位置の欄へ貼ってください。
利用者の意向
第1表「利用者及び家族の生活に対する意向」欄に使えます。ご本人の言葉に近い表現でまとめています。 → 第1表の文例をもっと見る
息切れせずに、家の中を動けるようになりたい
また入院することは避けたい
好きなものを食べたいが、塩分には気をつけたい
自宅で穏やかに過ごしたい
無理のない範囲で外出したい
家族の意向
第1表同じく第1表の意向欄。ご家族の思いを記載する際の表現です。 → 第1表の文例をもっと見る
急変が心配なので、変化に早く気づけるようにしたい
体重や血圧の管理を支援してほしい
再入院を防ぎたい
塩分を控えた食事づくりを支援してほしい
本人が苦しまずに過ごせるようにしてほしい
課題分析の結果
第1表「意向を踏まえた課題分析の結果」欄に、本人・家族の意向に続けて書く、課題分析の結果のまとめです。 → 第1表の文例をもっと見る
慢性心不全があり、労作時の息切れ・下肢浮腫が認められる
塩分・水分管理が不十分で、心不全増悪による再入院を繰り返している
利尿剤等の服薬の自己管理が不確実な状態である
活動量の低下により下肢筋力が低下し、ADLの低下が懸念される
体重・血圧等のセルフモニタリングの習慣化が必要である
入浴時の血圧変動により、心負荷がかかりやすい状態である
認定結果の通知に記載があれば転記する欄です。文例はありません(「特になし」等)。
総合的な援助の方針
第1表支援チーム全体の方向性を示す欄です。 → 第1表の文例をもっと見る
心不全の増悪を防ぎ、再入院のない在宅生活を支援します。
日々の体調変化を早期に把握し、医療につなげる体制を整えます。
無理のない活動を維持し、心機能に応じた生活リズムを整えます。
塩分・水分管理を支援し、食生活を整えます。
「自宅で穏やかに過ごしたい」というご本人の思いを尊重します。
訪問介護の生活援助中心型を位置づけるときだけ、1〜3のいずれかを選ぶ欄です。文例はありません。
第2表「居宅サービス計画書(2)」に書く文例
ニーズから長期目標・短期目標・サービス内容へと、つなげて書く欄です。
「サービス内容」と「サービス種別」は分けて書きます(記載要領)
記載要領(老企第29号)では、サービス内容=短期目標の達成に必要なサービスの内容と方針、※1=保険給付の対象なら○、サービス種別=その内容を担う事業者等の種別と事業所名(家族が担う部分は誰が行うか)、と分かれています。この列では文例を内容として載せ、その下に※1の目安と種別の候補(押すとコピー)を付けています。
第2表「居宅サービス計画書(2)」の様式と同じ列の並びです。ニーズ → 長期目標 → 短期目標 → サービス内容 と、左から右へつなげて選んでください。
ニーズ
第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」欄。ご本人主体の表現にしています。 → 第2表の文例をもっと見る
息切れなく、日常生活を送りたい
心不全の悪化を防ぎ、入院せずに自宅で暮らしたい
塩分を控えた食事を続けたい
むくみを軽減したい
体調の変化に早く気づけるようにしたい
無理のない範囲で体を動かしたい
長期目標
第2表おおむね6か月〜1年で目指す状態像です。 → 第2表の文例をもっと見る
心不全の増悪による入院なく、在宅生活を継続できる
息切れなく、日常生活動作を行うことができる
塩分制限を意識した食生活を継続できる
体重・血圧の自己管理が習慣化できる
心機能に応じた活動量を維持できる
短期目標
第2表3か月程度で達成を目指す、具体的で評価しやすい目標です。 → 第2表の文例をもっと見る
毎日体重を測定し、記録することができる
1日6g未満の減塩食を継続できる
利尿剤等の薬を指示どおりに服用できる
下肢浮腫の増強がなく経過できる
息切れを感じたときに休息をとることができる
訪問看護師に体調の変化を伝えることができる
サービス内容
第2表「サービス内容」欄。内容(何をどうするか)だけを書き、担う事業者等は「サービス種別」欄に書きます。 → 第2表の文例をもっと見る
浮腫・体重・呼吸状態を観察し、悪化の徴候があれば主治医に連絡する
減塩に配慮した調理と買い物を行う
塩分・水分の管理について栄養指導を行う
血圧・体重を測定し、入浴時に全身状態を観察する
増悪時の連絡先と受診の目安を確認し、関係者で共有する
利尿剤などの服薬を確認し、効果(尿量・むくみ)を観察する
毎朝体重を測って記録し、増えたときは連絡する
緊急時の対応手順を紙にして自宅に置き、関係者で共有する
入浴の前後にバイタルを測り、湯温はぬるめ・入浴時間は短めにする
第5表「居宅介護支援経過」に書く文例
訪問して確かめたこと、目標の達成ぐあいを残す欄です。
第5表「居宅介護支援経過」の様式と同じ列の並びです。文例は「内容」の欄に貼ります。
年月日
訪問・電話などを行った日付
項目
「モニタリング」「電話連絡」など、記録の種類
モニタリング
第5表居宅介護支援経過・モニタリング記録に使える表現です。 → 第5表の文例をもっと見る
体重は毎日測定できており、増減2kg以内で安定して経過している。
下肢浮腫は軽減し、「靴が履きやすくなった」との発言が聞かれた。
減塩食が定着してきており、味付けについて家族から相談があった。
前回モニタリング以降、心不全増悪による入院はない。
労作時の息切れが続いているため、活動と休息のバランスを再確認した。
服薬の飲み忘れが週1回程度あり、服薬カレンダーの導入を検討する。
入浴前後の血圧測定を継続しており、大きな変動は見られていない。
主任ケアマネの視点:心不全・心疾患の方を担当するときに確かめていること
文例だけでは伝わりにくい、プランを立てる前後に私が確かめていることです。アセスメント・連携・モニタリングに分けています。医療的な判断は、主治医の指示に沿ってください。
アセスメントで確かめること
- むくみ・息切れ・体重の変化を、ご本人や家族がどう気づいて、誰に伝えているか
- 主治医から出ている水分・塩分・活動量の指示と、それが実際の食事や生活でどこまで守れているか
- 入院のきっかけになった出来事(受診の遅れ、薬の中断、無理な家事など)
プランに入れておきたい連携
- 訪問看護や通所で体重・血圧を測る場合は、記録の共有先と、どんな変化で主治医に連絡するかを担当者会議で決めておく
- 服薬の管理は、薬局の一包化や服薬支援も含めて、誰が見るかをはっきりさせる
モニタリングで見る変化
- 短い期間での体重の増え方、足のむくみ、夜間の息苦しさ
- 受診や入院の有無と、そのときに何が起きていたか
心不全・心疾患に関連する場面別の文例
場面ごとにさらに多くの文例を掲載しています。