【COPD・呼吸器疾患】のケアプラン文例
息切れの軽減と急性増悪の予防、在宅酸素の管理|関連する状態:慢性閉塞性肺疾患・在宅酸素療法・肺気腫・呼吸困難
労作時の呼吸困難と急性増悪の予防を軸にした文例です。在宅酸素療法の管理、動作の工夫、感染予防、そして呼吸筋を支える栄養管理まで含めています。
内科の病気・医療
最終更新:2026年9月14日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。
ご利用にあたって:掲載文例はすべて一般的な例文であり、特定の利用者・事例を示すものではありません。ご本人の状態・意向、主治医の指示、保険者・法人の様式ルールに合わせて、必ず内容を確認・修正してからお使いください。
このページの内容
書きたい欄をえらぶと、その文例まで移動します。
第1表計画書の1枚目に書くこと
第2表計画書の2枚目に書くこと
第5表モニタリングの記録に書くこと
視点主任ケアマネが確かめていること
第1表「居宅サービス計画書(1)」に書く文例
ご本人とご家族の意向、課題分析の結果、支援の方針を書く欄です。
第1表「居宅サービス計画書(1)」の様式と同じ並びです。行の名前は様式のとおりなので、同じ位置の欄へ貼ってください。
利用者の意向
第1表「利用者及び家族の生活に対する意向」欄に使えます。ご本人の言葉に近い表現でまとめています。 → 第1表の文例をもっと見る
息切れせずに、家の中を動けるようになりたい
酸素をつけていても、外出したい
禁煙を続けたい
入院を繰り返したくない
自分のペースで生活したい
家族の意向
第1表同じく第1表の意向欄。ご家族の思いを記載する際の表現です。 → 第1表の文例をもっと見る
呼吸が苦しそうで心配である
酸素機器の管理を確実にしてほしい
風邪などをきっかけに悪化しないようにしてほしい
本人が無理をしないか心配である
動けなくなると困るので、体力を保ってほしい
課題分析の結果
第1表「意向を踏まえた課題分析の結果」欄に、本人・家族の意向に続けて書く、課題分析の結果のまとめです。 → 第1表の文例をもっと見る
COPDにより労作時の呼吸困難が強く、日常生活動作が制限されている
在宅酸素療法を導入しており、機器の管理と火気に関する安全確保が必要である
呼吸器感染を契機とした急性増悪を繰り返しており、予防が課題である
息切れへの不安から活動量が低下し、廃用の進行が懸念される
栄養状態の低下が見られ、呼吸筋の維持に影響が及んでいる
在宅酸素使用中の火気の取り扱いについて、安全確認が必要である
認定結果の通知に記載があれば転記する欄です。文例はありません(「特になし」等)。
総合的な援助の方針
第1表支援チーム全体の方向性を示す欄です。 → 第1表の文例をもっと見る
呼吸困難の軽減を図り、生活の質を維持できるよう支援します。
急性増悪を予防し、入院を繰り返さない生活を目指します。
在宅酸素療法を安全に継続できる環境を整えます。
呼吸法や動作の工夫を身につけ、活動量を維持できるよう支援します。
栄養管理により、呼吸筋の維持を図ります。
訪問介護の生活援助中心型を位置づけるときだけ、1〜3のいずれかを選ぶ欄です。文例はありません。
第2表「居宅サービス計画書(2)」に書く文例
ニーズから長期目標・短期目標・サービス内容へと、つなげて書く欄です。
「サービス内容」と「サービス種別」は分けて書きます(記載要領)
記載要領(老企第29号)では、サービス内容=短期目標の達成に必要なサービスの内容と方針、※1=保険給付の対象なら○、サービス種別=その内容を担う事業者等の種別と事業所名(家族が担う部分は誰が行うか)、と分かれています。この列では文例を内容として載せ、その下に※1の目安と種別の候補(押すとコピー)を付けています。
第2表「居宅サービス計画書(2)」の様式と同じ列の並びです。ニーズ → 長期目標 → 短期目標 → サービス内容 と、左から右へつなげて選んでください。
ニーズ
第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」欄。ご本人主体の表現にしています。 → 第2表の文例をもっと見る
息切れを軽くして、日常生活を送りたい
酸素を使いながらも、安全に生活したい
感染症にかからず、悪化を防ぎたい
体力を維持したい
入浴などの動作を楽に行いたい
外出の機会を持ちたい
長期目標
第2表おおむね6か月〜1年で目指す状態像です。 → 第2表の文例をもっと見る
急性増悪による入院なく、在宅生活を継続できる
在宅酸素療法を安全に継続できる
呼吸困難が軽減し、日常生活動作を行うことができる
栄養状態が維持され、体重が保たれる
活動量を維持し、廃用の進行を防ぐことができる
短期目標
第2表3か月程度で達成を目指す、具体的で評価しやすい目標です。 → 第2表の文例をもっと見る
口すぼめ呼吸を習得し、息切れ時に実施できる
酸素流量を指示どおりに管理できる
手洗い・うがい・予防接種により感染予防ができる
動作を分けてゆっくり行うことで、息切れなく入浴できる
1日3食、食事を摂ることができる
週2回の通所リハビリテーションに参加できる
酸素使用中の火気の危険性を理解し、安全に使用できる
サービス内容
第2表「サービス内容」欄。内容(何をどうするか)だけを書き、担う事業者等は「サービス種別」欄に書きます。 → 第2表の文例をもっと見る
呼吸状態・SpO2を観察し、在宅酸素療法の流量と機器の使用状況を確認する
口すぼめ呼吸・排痰法・日常動作での息切れの少ない動き方を練習する
呼吸状態に配慮して休憩をはさみながら入浴を介助する
体調を確認したうえで、下肢筋力と持久力の運動療法を行う
高エネルギー・高たんぱくの食事内容を助言し、体重の推移を確認する
シャワーチェア・手すりで入浴と移動の動作負担を減らす
増悪時の症状の目安と対応手順を主治医と確認し、本人・家族・関係者で共有する
予防接種を受け、室内の換気・加湿と手洗いを続ける
在宅酸素の使用中は火気を近づけないことを本人・家族と確認し、住環境を点検する
第5表「居宅介護支援経過」に書く文例
訪問して確かめたこと、目標の達成ぐあいを残す欄です。
第5表「居宅介護支援経過」の様式と同じ列の並びです。文例は「内容」の欄に貼ります。
年月日
訪問・電話などを行った日付
項目
「モニタリング」「電話連絡」など、記録の種類
モニタリング
第5表居宅介護支援経過・モニタリング記録に使える表現です。 → 第5表の文例をもっと見る
口すぼめ呼吸を習得でき、息切れ時に自ら実施できている。
酸素流量の管理は適切に行えており、機器のトラブルもない。
前回モニタリング以降、急性増悪による入院はない。
入浴時に動作を分けることで、息切れが軽減している。
体重は横ばいで推移しており、栄養状態は維持されている。
冬季に向けて、予防接種と感染予防について再確認を行った。
主任ケアマネの視点:COPD(慢性閉塞性肺疾患)の方を担当するときに確かめていること
文例だけでは伝わりにくい、プランを立てる前後に私が確かめていることです。アセスメント・連携・モニタリングに分けています。医療的な判断は、主治医の指示に沿ってください。
アセスメントで確かめること
- 入浴・更衣・階段など、息切れが出る動作と、休みながらならできることの見極め
- 在宅酸素を使っている場合、機器の扱い、外出時の携帯、火気から離すことが守れているか
- 風邪などをきっかけに急に悪くなったことがあるか、そのときの受診の流れ
プランに入れておきたい連携
- 訪問看護やリハビリ職と、息切れの少ない動作のしかたを共有する
- 酸素の業者の連絡先と、停電や故障のときの対応を、家族と事業所で確かめておく
モニタリングで見る変化
- 息切れで休む回数、外出の頻度
- 発熱や痰の変化、受診・入院の有無