【人工透析・慢性腎臓病】のケアプラン文例
週3回の通院支援と、シャント・水分・食事の管理|関連する状態:血液透析・腎不全・シャント管理・食事制限
週3回の通院透析を続けながら在宅生活を維持するための文例です。通院支援、透析後の体調変動、食事・水分制限、シャント管理という透析特有の課題を扱います。
内科の病気・医療
最終更新:2026年9月14日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。
ご利用にあたって:掲載文例はすべて一般的な例文であり、特定の利用者・事例を示すものではありません。ご本人の状態・意向、主治医の指示、保険者・法人の様式ルールに合わせて、必ず内容を確認・修正してからお使いください。
このページの内容
書きたい欄をえらぶと、その文例まで移動します。
第1表計画書の1枚目に書くこと
第2表計画書の2枚目に書くこと
第5表モニタリングの記録に書くこと
視点主任ケアマネが確かめていること
第1表「居宅サービス計画書(1)」に書く文例
ご本人とご家族の意向、課題分析の結果、支援の方針を書く欄です。
第1表「居宅サービス計画書(1)」の様式と同じ並びです。行の名前は様式のとおりなので、同じ位置の欄へ貼ってください。
利用者の意向
第1表「利用者及び家族の生活に対する意向」欄に使えます。ご本人の言葉に近い表現でまとめています。 → 第1表の文例をもっと見る
透析を続けながら、自宅で生活したい
通院の負担を減らしたい
食事制限があっても、食べる楽しみは持ちたい
体力を維持したい
家族に負担をかけたくない
透析の日は疲れるので、無理のない予定にしたい
家族の意向
第1表同じく第1表の意向欄。ご家族の思いを記載する際の表現です。 → 第1表の文例をもっと見る
通院の送迎が負担なので、支援を受けたい
食事管理(塩分・カリウム・水分)が難しい
透析後の体調の変化が心配である
シャントの管理を確実にしてほしい
本人が無理をしないようにしてほしい
災害時に透析が受けられるか不安である
課題分析の結果
第1表「意向を踏まえた課題分析の結果」欄に、本人・家族の意向に続けて書く、課題分析の結果のまとめです。 → 第1表の文例をもっと見る
週3回の血液透析が必要であり、通院に関する支援が不可欠である
透析後の倦怠感・血圧低下により、日常生活動作が低下する時間帯がある
食事・水分制限の自己管理が困難であり、支援が必要である
シャント部の管理と閉塞予防について、継続的な観察が必要である
通院と透析による疲労から、活動量が低下している
災害時の透析継続について、事前の備えが十分でない
認定結果の通知に記載があれば転記する欄です。文例はありません(「特になし」等)。
総合的な援助の方針
第1表支援チーム全体の方向性を示す欄です。 → 第1表の文例をもっと見る
透析を継続しながら、在宅生活を安定して送れるよう支援します。
通院の負担を軽減し、治療を確実に継続できる体制を整えます。
食事・水分管理を支援し、透析間の体重増加を適正に保ちます。
シャントの管理を徹底し、透析の継続に必要な血管を守ります。
透析日と非透析日のリズムに合わせた生活を組み立てます。
訪問介護の生活援助中心型を位置づけるときだけ、1〜3のいずれかを選ぶ欄です。文例はありません。
第2表「居宅サービス計画書(2)」に書く文例
ニーズから長期目標・短期目標・サービス内容へと、つなげて書く欄です。
「サービス内容」と「サービス種別」は分けて書きます(記載要領)
記載要領(老企第29号)では、サービス内容=短期目標の達成に必要なサービスの内容と方針、※1=保険給付の対象なら○、サービス種別=その内容を担う事業者等の種別と事業所名(家族が担う部分は誰が行うか)、と分かれています。この列では文例を内容として載せ、その下に※1の目安と種別の候補(押すとコピー)を付けています。
第2表「居宅サービス計画書(2)」の様式と同じ列の並びです。ニーズ → 長期目標 → 短期目標 → サービス内容 と、左から右へつなげて選んでください。
ニーズ
第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」欄。ご本人主体の表現にしています。 → 第2表の文例をもっと見る
透析を続けながら、自宅で安定して生活したい
通院を無理なく続けたい
食事や水分の管理を続けたい
シャントを守り、透析を継続したい
透析後も安全に過ごしたい
体力を維持したい
長期目標
第2表おおむね6か月〜1年で目指す状態像です。 → 第2表の文例をもっと見る
週3回の透析を継続し、在宅生活を維持できる
食事・水分管理により、透析間の体重増加が適正に保たれる
シャントのトラブルなく、透析を継続できる
通院が負担なく継続できる
体力が維持され、日常生活動作を行うことができる
短期目標
第2表3か月程度で達成を目指す、具体的で評価しやすい目標です。 → 第2表の文例をもっと見る
通院支援を利用し、週3回の透析に通うことができる
1日の水分摂取量を守ることができる
シャント部の観察(音・拍動)を毎日行うことができる
透析後は無理をせず、休息をとることができる
塩分・カリウムを控えた食事を継続できる
非透析日に軽い運動を行うことができる
災害時の連絡先・代替施設について把握できる
サービス内容
第2表「サービス内容」欄。内容(何をどうするか)だけを書き、担う事業者等は「サービス種別」欄に書きます。 → 第2表の文例をもっと見る
透析日の通院に付き添い、乗り降りを介助する
シャントの管理と全身状態の観察、血圧測定を行う
塩分・カリウム・リン・水分の制限に沿った食事内容を指導する
食事制限に配慮して調理と買い物を行う
透析のない日に通所で活動の機会と入浴を確保する
透析施設と主治医に生活の状況を伝え、体調の変化を共有する
移動と入浴の負担を減らす用具を導入する
体重と血圧を毎日記録し、透析日に持参する
災害時に透析を続けるための情報(透析条件・受け入れ先)を整理し、家族と共有する
第5表「居宅介護支援経過」に書く文例
訪問して確かめたこと、目標の達成ぐあいを残す欄です。
第5表「居宅介護支援経過」の様式と同じ列の並びです。文例は「内容」の欄に貼ります。
年月日
訪問・電話などを行った日付
項目
「モニタリング」「電話連絡」など、記録の種類
モニタリング
第5表居宅介護支援経過・モニタリング記録に使える表現です。 → 第5表の文例をもっと見る
週3回の透析に欠席なく通院できている。
透析間の体重増加は適正な範囲に収まっている。
シャント音の確認を毎日実施できており、トラブルは生じていない。
透析後の倦怠感が強い日があるため、訪問介護の時間帯を調整した。
水分摂取量の管理について本人から相談があり、管理栄養士へつないだ。
非透析日の通所介護利用が定着し、活動量が確保できている。
主任ケアマネの視点:腎臓病・透析の方を担当するときに確かめていること
文例だけでは伝わりにくい、プランを立てる前後に私が確かめていることです。アセスメント・連携・モニタリングに分けています。医療的な判断は、主治医の指示に沿ってください。
アセスメントで確かめること
- 透析日と透析のない日で、疲れ方や動ける範囲がどう違うか
- 主治医から出ている水分・食事の制限と、家での食事の準備を誰が担っているか
- 通院の送迎の手段と、天候や体調で行けないときの代わりの手段
プランに入れておきたい連携
- 透析の施設とサービス事業所で、体調の変化や注意点(シャントのある腕での血圧測定を避けるなど)を共有する
- 透析のない日にサービスを集めるなど、生活のリズムを透析の予定から組み立てる
モニタリングで見る変化
- 透析のない日の過ごし方と、疲労の強さ
- 食事量・体重の変化と、透析の施設から伝えられた注意