【独居・一人暮らし】のケアプラン文例
緊急時に助けを呼べる体制づくりと、孤立の防止|関連する状態:高齢者の一人暮らし・身寄りなし・孤立防止・見守り
疾患ではなく生活状況としての「独居」に焦点を当てた文例です。緊急時の対応体制、社会的孤立の防止、生活の維持という独居特有の課題を扱います。
食べる・暮らし・人生の最終段階
最終更新:2026年9月14日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。
ご利用にあたって:掲載文例はすべて一般的な例文であり、特定の利用者・事例を示すものではありません。ご本人の状態・意向、主治医の指示、保険者・法人の様式ルールに合わせて、必ず内容を確認・修正してからお使いください。
このページの内容
書きたい欄をえらぶと、その文例まで移動します。
第1表計画書の1枚目に書くこと
第2表計画書の2枚目に書くこと
第5表モニタリングの記録に書くこと
視点主任ケアマネが確かめていること
第1表「居宅サービス計画書(1)」に書く文例
ご本人とご家族の意向、課題分析の結果、支援の方針を書く欄です。
第1表「居宅サービス計画書(1)」の様式と同じ並びです。行の名前は様式のとおりなので、同じ位置の欄へ貼ってください。
利用者の意向
第1表「利用者及び家族の生活に対する意向」欄に使えます。ご本人の言葉に近い表現でまとめています。 → 第1表の文例をもっと見る
一人暮らしだが、この家で最期まで暮らしたい
人に頼らず、できることは自分でやりたい
誰かと話す機会がほしい
具合が悪くなったときに、すぐ助けを呼べるようにしたい
近所付き合いや趣味の集まりを続けたい
自分が倒れたとき、誰かが気づいてくれるようにしておきたい
家族の意向
第1表同じく第1表の意向欄。ご家族の思いを記載する際の表現です。 → 第1表の文例をもっと見る
遠方に住んでおり、日常の様子を知らせてほしい
何かあったときにすぐ連絡がもらえる体制にしてほしい
食事がきちんととれているか心配である
本人の希望を尊重し、できる限り在宅生活を続けさせたい
定期的に誰かが訪問してくれると安心である
金銭管理や契約ごとを一人で行うのが心配である
課題分析の結果
第1表「意向を踏まえた課題分析の結果」欄に、本人・家族の意向に続けて書く、課題分析の結果のまとめです。 → 第1表の文例をもっと見る
独居であり、体調急変時に発見が遅れるリスクがある
調理・買い物が困難となっており、食事内容の偏りと低栄養が懸念される
外出機会が減少し、社会的孤立と閉じこもりの傾向が見られる
服薬管理を確認する同居者がおらず、飲み忘れが生じやすい状況である
近隣・親族との連絡体制が十分に整備されていない
金銭管理・各種手続きに支援が必要であり、権利擁護の視点が求められる
認定結果の通知に記載があれば転記する欄です。文例はありません(「特になし」等)。
総合的な援助の方針
第1表支援チーム全体の方向性を示す欄です。 → 第1表の文例をもっと見る
独居であっても安心して在宅生活を継続できるよう、見守りの体制を整えます。
緊急時に速やかに対応できる連絡体制を関係者間で共有します。
人との交流の機会を確保し、社会的孤立を防ぎます。
食事・服薬など生活の基盤を支え、健康状態の維持を図ります。
ご本人の「自分でやりたい」という思いを尊重し、できることを奪わない支援を行います。
訪問介護の生活援助中心型を位置づけるときだけ、1〜3のいずれかを選ぶ欄です。文例はありません。
第2表「居宅サービス計画書(2)」に書く文例
ニーズから長期目標・短期目標・サービス内容へと、つなげて書く欄です。
「サービス内容」と「サービス種別」は分けて書きます(記載要領)
記載要領(老企第29号)では、サービス内容=短期目標の達成に必要なサービスの内容と方針、※1=保険給付の対象なら○、サービス種別=その内容を担う事業者等の種別と事業所名(家族が担う部分は誰が行うか)、と分かれています。この列では文例を内容として載せ、その下に※1の目安と種別の候補(押すとコピー)を付けています。
第2表「居宅サービス計画書(2)」の様式と同じ列の並びです。ニーズ → 長期目標 → 短期目標 → サービス内容 と、左から右へつなげて選んでください。
ニーズ
第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」欄。ご本人主体の表現にしています。 → 第2表の文例をもっと見る
一人暮らしを続けながら、安心して生活したい
バランスのとれた食事を毎日とりたい
具合が悪くなったときに、すぐ助けを呼べるようにしたい
人と話す機会を持ち、孤独を感じずに過ごしたい
薬を飲み忘れずに続けたい
住み慣れた地域とのつながりを保ちたい
長期目標
第2表おおむね6か月〜1年で目指す状態像です。 → 第2表の文例をもっと見る
独居生活を継続しながら、健康状態を維持できる
緊急時に速やかに支援を受けられる体制が確保される
週2回以上、他者と交流する機会を持つことができる
低栄養に陥ることなく、食生活を維持できる
服薬が継続でき、持病が安定して経過する
短期目標
第2表3か月程度で達成を目指す、具体的で評価しやすい目標です。 → 第2表の文例をもっと見る
週3回の配食サービスを利用し、規則的に食事がとれる
緊急通報装置の使い方を理解し、必要時に使用できる
週2回の通所介護に通い、他者との交流ができる
訪問時に体調の変化を伝えることができる
服薬カレンダーを使い、飲み忘れなく服薬できる
月1回、離れて暮らす家族と連絡をとることができる
新聞受けや電気の使用状況による見守りを受けることができる
サービス内容
第2表「サービス内容」欄。内容(何をどうするか)だけを書き、担う事業者等は「サービス種別」欄に書きます。 → 第2表の文例をもっと見る
調理・買い物・掃除を行い、本人ができる部分は一緒に行う
昼食(夕食)を配達し、手渡し時に安否を確認する
通所で交流の機会と入浴・健康チェックを行う
緊急通報装置を設置し、急変時に通報できる体制をつくる
健康状態と服薬状況を確認し、変化があれば主治医と家族に連絡する
日常の見守りと異変時の連絡について、地域の関係者と役割を決める
新聞がたまっている、灯りがつかないなどの異変に気づいたら連絡してもらう
週1回の電話で様子を確認し、月1回はケアマネジャーから状況を報告する
金銭管理や契約に不安が出てきたときに使える制度(日常生活自立支援事業・成年後見制度)を案内する
配達や検針のときに声をかけ、異変があれば連絡してもらう
第5表「居宅介護支援経過」に書く文例
訪問して確かめたこと、目標の達成ぐあいを残す欄です。
第5表「居宅介護支援経過」の様式と同じ列の並びです。文例は「内容」の欄に貼ります。
年月日
訪問・電話などを行った日付
項目
「モニタリング」「電話連絡」など、記録の種類
モニタリング
第5表居宅介護支援経過・モニタリング記録に使える表現です。 → 第5表の文例をもっと見る
配食サービスの利用が定着し、食事は毎日規則的にとれている。
通所介護での他利用者との交流が増え、「楽しみになった」との発言が聞かれた。
緊急通報装置の使用方法を再確認し、理解できていることを確認した。
服薬カレンダーの活用により、飲み忘れは見られていない。
室内の清掃が行き届かない場面があり、訪問介護の内容を再検討する。
遠方家族へ電話にて状況を報告し、次回の帰省予定について確認した。
主任ケアマネの視点:独居の方を担当するときに確かめていること
文例だけでは伝わりにくい、プランを立てる前後に私が確かめていることです。アセスメント・連携・モニタリングに分けています。医療的な判断は、主治医の指示に沿ってください。
アセスメントで確かめること
- 急に体調が悪くなったとき、誰がどうやって気づき、誰に連絡するか
- 近所の人、民生委員、新聞や配達など、日常の中にある見守り
- 服薬・金銭の管理、契約ごとで、困りごとが起きていないか
プランに入れておきたい連携
- 緊急時の連絡先と、合鍵の保管場所を、ご本人の同意のうえで事業所と共有する
- 見守りや安否確認のサービスと、地域包括支援センター・民生委員を位置づける
モニタリングで見る変化
- サービスのない日の過ごし方と、連絡がつかなかった場面の有無
- 食事・服薬・ごみ出しなど、生活の乱れのサイン
独居・一人暮らしに関連する場面別の文例
場面ごとにさらに多くの文例を掲載しています。