【難聴・視覚障害】のケアプラン文例
意思疎通の確保と、情報が確実に届く仕組みづくり|関連する状態:感覚器の障害・聞こえにくさ・視力低下・補聴器・意思疎通
聞こえにくさ・見えにくさによる意思疎通の困難と孤立、そして転倒リスクに対応する文例です。情報が確実に届く仕組みづくりという視点を含めています。
食べる・暮らし・人生の最終段階
最終更新:2026年9月14日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。
ご利用にあたって:掲載文例はすべて一般的な例文であり、特定の利用者・事例を示すものではありません。ご本人の状態・意向、主治医の指示、保険者・法人の様式ルールに合わせて、必ず内容を確認・修正してからお使いください。
このページの内容
書きたい欄をえらぶと、その文例まで移動します。
第1表計画書の1枚目に書くこと
第2表計画書の2枚目に書くこと
第5表モニタリングの記録に書くこと
視点主任ケアマネが確かめていること
第1表「居宅サービス計画書(1)」に書く文例
ご本人とご家族の意向、課題分析の結果、支援の方針を書く欄です。
第1表「居宅サービス計画書(1)」の様式と同じ並びです。行の名前は様式のとおりなので、同じ位置の欄へ貼ってください。
利用者の意向
第1表「利用者及び家族の生活に対する意向」欄に使えます。ご本人の言葉に近い表現でまとめています。 → 第1表の文例をもっと見る
聞こえにくくても、人と話を続けたい
見えにくいが、住み慣れた家で生活したい
テレビや新聞を楽しみたい
一人でも安全に外出したい
家族や近所の人との関わりを続けたい
聞き返すのが申し訳なくて、会話を諦めてしまうことがある
家族の意向
第1表同じく第1表の意向欄。ご家族の思いを記載する際の表現です。 → 第1表の文例をもっと見る
聞こえないことで孤立しないようにしてほしい
火の元や段差が見えず危険なので、安全を確保してほしい
補聴器を使いこなせるよう支援してほしい
意思疎通の方法を工夫してほしい
外出時の付き添いが負担なので、支援を受けたい
課題分析の結果
第1表「意向を踏まえた課題分析の結果」欄に、本人・家族の意向に続けて書く、課題分析の結果のまとめです。 → 第1表の文例をもっと見る
難聴により意思疎通が困難であり、社会的な孤立が生じやすい状況にある
視力低下により段差や障害物の認識が難しく、転倒のリスクが高い
補聴器の管理・調整が十分にできておらず、活用に支援が必要である
情報の入手が制限され、生活上の判断や手続きに支障が生じている
感覚器の障害により、外出や社会参加の機会が減少している
聞き返すことへの遠慮から、会話を避ける傾向が見られる
災害時の情報伝達方法について、事前の備えが必要である
認定結果の通知に記載があれば転記する欄です。文例はありません(「特になし」等)。
総合的な援助の方針
第1表支援チーム全体の方向性を示す欄です。 → 第1表の文例をもっと見る
コミュニケーション手段を工夫し、確実な意思疎通を確保します。
住環境を整備し、安全に生活できる環境をつくります。
補聴器や補装具を適切に活用できるよう支援します。
必要な情報が確実に届く仕組みを整えます。
社会とのつながりを保ち、孤立を防ぎます。
訪問介護の生活援助中心型を位置づけるときだけ、1〜3のいずれかを選ぶ欄です。文例はありません。
第2表「居宅サービス計画書(2)」に書く文例
ニーズから長期目標・短期目標・サービス内容へと、つなげて書く欄です。
「サービス内容」と「サービス種別」は分けて書きます(記載要領)
記載要領(老企第29号)では、サービス内容=短期目標の達成に必要なサービスの内容と方針、※1=保険給付の対象なら○、サービス種別=その内容を担う事業者等の種別と事業所名(家族が担う部分は誰が行うか)、と分かれています。この列では文例を内容として載せ、その下に※1の目安と種別の候補(押すとコピー)を付けています。
第2表「居宅サービス計画書(2)」の様式と同じ列の並びです。ニーズ → 長期目標 → 短期目標 → サービス内容 と、左から右へつなげて選んでください。
ニーズ
第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」欄。ご本人主体の表現にしています。 → 第2表の文例をもっと見る
人と意思疎通ができ、孤立せずに過ごしたい
家の中を安全に移動したい
補聴器を活用して、会話を楽しみたい
必要な情報を確実に受け取りたい
一人でも安全に外出したい
趣味や楽しみを続けたい
長期目標
第2表おおむね6か月〜1年で目指す状態像です。 → 第2表の文例をもっと見る
コミュニケーション手段が確保され、意思疎通ができる
転倒・事故なく、安全に在宅生活を継続できる
補聴器を日常的に活用することができる
社会とのつながりを保ち、孤立せずに過ごせる
必要な支援や情報に確実にアクセスできる
短期目標
第2表3か月程度で達成を目指す、具体的で評価しやすい目標です。 → 第2表の文例をもっと見る
補聴器を毎日装着し、電池交換等の管理ができる
筆談やゆっくりした発話により、支援者と意思疎通ができる
住宅内の段差解消・照明改善により、つまずきがなくなる
週1回、通所介護に参加し他者と交流できる
拡大鏡や音声機器を活用して、情報を得ることができる
外出時に支援を受けて、安全に移動できる
災害時の情報伝達方法について、家族・支援者と確認できる
サービス内容
第2表「サービス内容」欄。内容(何をどうするか)だけを書き、担う事業者等は「サービス種別」欄に書きます。 → 第2表の文例をもっと見る
外出の付き添いと生活援助を行い、意思疎通は筆談・手話・触れる合図など本人に合う方法で行う
補聴器の調整と管理を行い、聞こえの状態を確認する
段差の解消、手すりの設置、照明の改善を行う
拡大読書器・音声時計などの用具の申請と使い方の練習を支援する
通所で交流の機会をつくり、職員は声のかけ方を統一する
眼科・耳鼻科の定期受診を続け、結果を関係者で共有する
支援者どうしで意思疎通の方法(筆談・ゆっくり正面から話す等)を統一する
地域の当事者団体・支援機関とつながり、情報と仲間を得る
災害時の情報の受け取り方と避難の支援について、地域と取り決める
第5表「居宅介護支援経過」に書く文例
訪問して確かめたこと、目標の達成ぐあいを残す欄です。
第5表「居宅介護支援経過」の様式と同じ列の並びです。文例は「内容」の欄に貼ります。
年月日
訪問・電話などを行った日付
項目
「モニタリング」「電話連絡」など、記録の種類
モニタリング
第5表居宅介護支援経過・モニタリング記録に使える表現です。 → 第5表の文例をもっと見る
補聴器の装着が習慣化し、会話のやりとりがスムーズになっている。
筆談用ボードを各事業所で共有し、確実に意思疎通が図れている。
照明の改善後、室内でのつまずきは見られていない。
通所介護に週1回参加でき、他利用者との交流が生まれている。
拡大読書器の活用により、「新聞を読む楽しみが戻った」との発言があった。
外出時の同行支援を継続しており、転倒なく経過している。
主任ケアマネの視点:難聴・視覚障害の方を担当するときに確かめていること
文例だけでは伝わりにくい、プランを立てる前後に私が確かめていることです。アセスメント・連携・モニタリングに分けています。医療的な判断は、主治医の指示に沿ってください。
アセスメントで確かめること
- どう話せば伝わるか、どう伝えれば見えるか(話す側、声の高さ、文字の大きさ、明るさ)
- 補聴器や眼鏡、拡大鏡を使えているか、合っているか
- 薬の区別や書類の確認、電話での連絡で、困りごとが起きていないか
プランに入れておきたい連携
- 伝え方の工夫(左側から話す、紙に書くなど)を、全ての事業所で同じにそろえる
- 必要に応じて、耳鼻科・眼科の受診や、身体障害者手帳・補装具の制度につなぐ
モニタリングで見る変化
- 会話や外出の機会が減っていないか
- 転倒や、服薬の間違いの有無