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第1表21・第2表27・モニタリング7/全55文例

【多系統萎縮症】のケアプラン文例

ふらつき・立ちくらみ・排尿の困りごとと、夜間の呼吸への備え|関連する状態:MSA・オリーブ橋小脳萎縮症・線条体黒質変性症・シャイ・ドレーガー症候群・指定難病

多系統萎縮症の方の文例です。ふらつきによる転倒、立ちくらみ、排尿の困りごとに加えて、睡眠中の呼吸や飲み込みの変化に早く気づけるよう、医療との連携を軸にまとめています。

脳・神経・こころ

多系統萎縮症は、神経難病のひとつです。ALS・脊髄小脳変性症など、ほかの神経難病の方は 神経難病のケアプラン文例 →

最終更新:2026年10月5日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。

ご利用にあたって:掲載文例はすべて一般的な例文であり、特定の利用者・事例を示すものではありません。ご本人の状態・意向、主治医の指示、保険者・法人の様式ルールに合わせて、必ず内容を確認・修正してからお使いください。

このページの内容

書きたい欄をえらぶと、その文例まで移動します。

第5表モニタリングの記録に書くこと

視点主任ケアマネが確かめていること

第1表

第1表「居宅サービス計画書(1)」に書く文例

ご本人とご家族の意向、課題分析の結果、支援の方針を書く欄です。

第1表「居宅サービス計画書(1)」の様式と同じ並びです。行の名前は様式のとおりなので、同じ位置の欄へ貼ってください。

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果本人の意向・家族の意向・課題分析の結果を、この1つの欄にまとめて書きます

利用者の意向

第1表

「利用者及び家族の生活に対する意向」欄に使えます。ご本人の言葉に近い表現でまとめています。 → 第1表の文例をもっと見る

ふらついて転ぶのが怖いが、自分の足でトイレまで行きたい

立ちくらみで倒れないように気をつけながら、家で暮らしたい

話しにくくなってきたが、自分のことは自分で決めたい

夜の呼吸のことが心配なので、安心して眠りたい

病気が進んでも、家族と一緒に自宅で過ごしたい

家族の意向

第1表

同じく第1表の意向欄。ご家族の思いを記載する際の表現です。 → 第1表の文例をもっと見る

転んでけがをしないか心配なので、安全に動けるようにしてほしい

夜のいびきや、息が止まることが心配で、どう見守ればよいか知りたい

病気がどう進むのか、先の見通しを知っておきたい

介護が長く続くので、自分の休む時間もほしい

本人の望む暮らしを、できるだけ続けさせてあげたい

課題分析の結果

第1表

「意向を踏まえた課題分析の結果」欄に、本人・家族の意向に続けて書く、課題分析の結果のまとめです。 → 第1表の文例をもっと見る

多系統萎縮症による運動失調があり、歩行時のふらつきが強く、転倒をくり返している

起立性低血圧があり、立ち上がりや食後、入浴後に、めまいや失神を起こすおそれがある

排尿障害(頻尿・残尿・尿失禁)があり、夜間のトイレへの移動が転倒の要因になっている

睡眠中に大きないびきや、息が止まる様子がみられ、夜間の呼吸状態の観察と主治医との連携が必要である

飲み込みと発話の機能が少しずつ低下しており、むせと、言葉が聞き取りにくい場面が増えている

進行性の病気であり、今後の医療処置や療養の場について、本人の意向を早めに確かめておく必要がある

介護認定審査会の意見及びサービスの種類の指定

認定結果の通知に記載があれば転記する欄です。文例はありません(「特になし」等)。

総合的な援助の方針

総合的な援助の方針

第1表

支援チーム全体の方向性を示す欄です。 → 第1表の文例をもっと見る

ふらつきと立ちくらみによる転倒を防ぎながら、ご本人が自分の力で動ける場面を保てるよう支援します。

夜間の呼吸の状態や飲み込みの変化を、主治医・訪問看護と共有し、変化に早く気づける体制をつくります。

病状の進行を見越して、住環境と福祉用具、サービスを早めに整えます。

ご本人の思いを言葉で伝えられるうちに確かめ、今後の医療や暮らし方について話し合う機会を持ちます。

ご家族の介護負担と不安に配慮し、休息の機会を確保しながら在宅生活を支えます。

生活援助中心型の算定理由

訪問介護の生活援助中心型を位置づけるときだけ、1〜3のいずれかを選ぶ欄です。文例はありません。

第2表

第2表「居宅サービス計画書(2)」に書く文例

ニーズから長期目標・短期目標・サービス内容へと、つなげて書く欄です。

「サービス内容」と「サービス種別」は分けて書きます(記載要領)

記載要領(老企第29号)では、サービス内容=短期目標の達成に必要なサービスの内容と方針、※1=保険給付の対象なら○、サービス種別=その内容を担う事業者等の種別と事業所名(家族が担う部分は誰が行うか)、と分かれています。この列では文例を内容として載せ、その下に※1の目安と種別の候補(押すとコピー)を付けています。

第2表「居宅サービス計画書(2)」の様式と同じ列の並びです。ニーズ → 長期目標 → 短期目標 → サービス内容 と、左から右へつなげて選んでください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)目標援助内容
長期目標(期間)短期目標(期間)サービス内容 / ※1 / サービス種別

ニーズ

第2表

「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」欄。ご本人主体の表現にしています。 → 第2表の文例をもっと見る

転ばずに、家の中を安全に移動したい

立ちくらみで倒れることなく、身の回りのことを続けたい

夜間も、トイレの心配をせずに過ごしたい

むせずに、口から食事を楽しみたい

自分の思いを、家族や支援者に伝え続けたい

家族に負担をかけすぎずに、自宅で暮らし続けたい

長期目標

第2表

おおむね6か月〜1年で目指す状態像です。 → 第2表の文例をもっと見る

転倒することなく、自宅での生活を続けることができる

立ちくらみへの対処を身につけ、失神やけがなく過ごすことができる

排尿の方法を整え、夜間も安心して休むことができる

誤嚥性肺炎を起こさずに、口から食事を続けることができる

病状の変化に合わせた支援を受けながら、家族と自宅で過ごすことができる

短期目標

第2表

3か月程度で達成を目指す、具体的で評価しやすい目標です。 → 第2表の文例をもっと見る

歩行器と手すりを使い、見守りのもとでトイレまで移動できる

起き上がりと立ち上がりを、ゆっくり段階を分けて行うことができる

夜間はポータブルトイレ(または尿器)を使い、安全に排泄できる

食事の姿勢と食形態を整え、むせずに食べることができる

文字盤やカードなど、言葉以外の伝え方を試すことができる

睡眠中の呼吸の変化を家族が記録し、主治医・訪問看護に伝えることができる

家族が、週に1回は休息の時間を持つことができる

サービス内容

第2表

「サービス内容」欄。内容(何をどうするか)だけを書き、担う事業者等は「サービス種別」欄に書きます。 → 第2表の文例をもっと見る

血圧(寝た姿勢と立った姿勢)と、呼吸・飲み込み・排尿の状態を観察し、変化を主治医に報告する

医療保険※1 -種別(押すとコピー)

ふらつきに合わせた歩行と立ち上がりの練習を行い、転びにくい動作の方法を助言する

介護保険※1 ○種別(押すとコピー)

飲み込みと発話の状態を評価し、食事の姿勢・食形態と、伝え方の工夫を助言する

介護保険※1 ○種別(押すとコピー)

入浴・排泄・移乗を、立ちくらみとふらつきに注意しながら介助する

介護保険※1 ○種別(押すとコピー)

歩行器・手すり・特殊寝台・ポータブルトイレを導入し、安全に動ける環境を整える

介護保険※1 ○種別(押すとコピー)

動線に手すりを取り付け、段差を解消する

介護保険※1 ○種別(押すとコピー)

家族の休息のために、定期的に短期入所を利用する

介護保険※1 ○種別(押すとコピー)

難病の医療費助成や障害福祉の制度について、窓口と手続きを整理する

居宅介護支援※1 -種別(押すとコピー)

睡眠中のいびきや、息が止まる様子を記録し、変化があれば訪問看護に連絡する

家族※1 -種別(押すとコピー)
第5表

第5表「居宅介護支援経過」に書く文例

訪問して確かめたこと、目標の達成ぐあいを残す欄です。

第5表「居宅介護支援経過」の様式と同じ列の並びです。文例は「内容」の欄に貼ります。

年月日

訪問・電話などを行った日付

項目

「モニタリング」「電話連絡」など、記録の種類

モニタリング

第5表

居宅介護支援経過・モニタリング記録に使える表現です。 → 第5表の文例をもっと見る

歩行器の使用で、室内の移動時のふらつきは軽減している。この1か月の転倒はない。

朝の起き上がり時にめまいの訴えがある。ゆっくり段階を分けて起きることを、本人・家族と確認した。

夜間のポータブルトイレの使用が定着し、夜間の転倒はみられていない。

睡眠中のいびきが大きくなったと家族より報告があり、主治医と訪問看護に共有した。

とろみを付けることで、水分でのむせは減っている。食事量と体重は維持できている。

言葉が聞き取りにくい場面が増えている。言語聴覚士と、文字盤の使用を始めた。

短期入所の利用により、家族の休息が確保できている。継続の希望がある。

主任ケアマネの視点:多系統萎縮症の方を担当するときに確かめていること

文例だけでは伝わりにくい、プランを立てる前後に私が確かめていることです。アセスメント・連携・モニタリングに分けています。医療的な判断は、主治医の指示に沿ってください。制度の扱いは、保険者(市町村)の判断や改定で変わることがあります。

アセスメントで確かめること

  • ふらつき・立ちくらみ・排尿の困りごとのうち、いま暮らしをいちばん妨げているのはどれか
  • 立ちくらみが起きやすい場面(起床時・食後・入浴後・排便後)と、失神したことがあるか
  • 睡眠中の大きないびき、息が止まる様子、日中の眠気。家族が気づいていることを具体的に聞く
  • 飲み込みと話しにくさの変化、体重の推移
  • 今後の医療処置について、主治医からどこまで説明されているか

プランに入れておきたい連携

  • 多系統萎縮症は、訪問看護が医療保険で提供される疾病(厚生労働大臣が定める疾病等)に含まれます。支給限度額の組み立てが変わるので、訪問看護ステーションと確認しておく
  • 40〜64歳の方でも、多系統萎縮症は介護保険の特定疾病にあたります。指定難病の医療費助成(保健所)や障害福祉の制度(市町村)も、早めに窓口を整理する
  • 睡眠中の呼吸の変化は、急を要することがあります。家族から聞いたら、その日のうちに主治医・訪問看護へ伝える流れを決めておく
  • 進行に合わせて福祉用具やサービスを前もって準備できるよう、リハビリ職と見通しを共有する

モニタリングで見る変化

  • 転倒の回数と、起きた場面(立ち上がり・方向転換・夜間のトイレ)
  • 立ちくらみ・失神の有無、食後や入浴後の様子
  • いびきや息が止まる様子の変化、日中の眠気
  • 食事量・体重・むせ・痰の変化
  • 家族の睡眠と疲れ

多系統萎縮症に関連する場面別の文例

場面ごとにさらに多くの文例を掲載しています。

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春名太郎 監修・作成:春名 太郎主任介護支援専門員/在宅医療クリニック 統括/HARUIRO LLC

ケアマネジャー最大15名が在籍する居宅介護支援事業所(特定事業所加算Ⅰ)で管理者を務め、自らも50名以上の利用者を担当してきました。現在は在宅医療クリニック 統括として、医療と介護の連携に運営の立場から関わっています。記録に何年も苦しんだ経験と、医療の側から見える連携の視点をあわせて、このツールをつくっています。介護職員初任者研修・実務者研修(介護過程Ⅲ)の講師。
掲載している文例は実務での使いやすさを基準に整理していますが、必ずご本人の状態・意向と保険者のルールに合わせて修正してお使いください。
開発の経緯と運営者情報 → / 𝕏 @TaroHaruna
運営:HARUIRO LLC(合同会社HARUIRO)

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