【変形性膝関節症・腰痛】のケアプラン文例
痛み→不活動→筋力低下の悪循環への対応|関連する状態:変形性膝関節症・慢性腰痛・膝の痛み・疼痛による活動制限
痛みによって動かなくなり、筋力が落ちてさらに痛むという悪循環を断つための文例です。疼痛緩和・住環境整備・体重管理を組み合わせています。
骨・関節・動くこと
最終更新:2026年9月14日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。
ご利用にあたって:掲載文例はすべて一般的な例文であり、特定の利用者・事例を示すものではありません。ご本人の状態・意向、主治医の指示、保険者・法人の様式ルールに合わせて、必ず内容を確認・修正してからお使いください。
このページの内容
書きたい欄をえらぶと、その文例まで移動します。
第1表計画書の1枚目に書くこと
第2表計画書の2枚目に書くこと
第5表モニタリングの記録に書くこと
視点主任ケアマネが確かめていること
第1表「居宅サービス計画書(1)」に書く文例
ご本人とご家族の意向、課題分析の結果、支援の方針を書く欄です。
第1表「居宅サービス計画書(1)」の様式と同じ並びです。行の名前は様式のとおりなので、同じ位置の欄へ貼ってください。
利用者の意向
第1表「利用者及び家族の生活に対する意向」欄に使えます。ご本人の言葉に近い表現でまとめています。 → 第1表の文例をもっと見る
膝の痛みを減らして、楽に歩けるようになりたい
買い物や外出を続けたい
手術はできれば避けたい
痛み止めに頼りすぎたくない
自分の足で歩き続けたい
家族の意向
第1表同じく第1表の意向欄。ご家族の思いを記載する際の表現です。 → 第1表の文例をもっと見る
痛みで動けなくなるのが心配である
転倒しないようにしてほしい
家事が難しくなっているので支援を受けたい
リハビリを続けてほしい
外出の機会が減らないようにしてほしい
課題分析の結果
第1表「意向を踏まえた課題分析の結果」欄に、本人・家族の意向に続けて書く、課題分析の結果のまとめです。 → 第1表の文例をもっと見る
変形性膝関節症による疼痛により、歩行と立ち上がり動作が困難となっている
疼痛により活動量が低下し、下肢筋力のさらなる低下を招いている
階段昇降や床からの立ち上がりが困難で、住環境の整備が必要である
疼痛による外出控えから、社会的な交流が減少している
体重の増加が膝関節への負担を増大させている
認定結果の通知に記載があれば転記する欄です。文例はありません(「特になし」等)。
総合的な援助の方針
第1表支援チーム全体の方向性を示す欄です。 → 第1表の文例をもっと見る
疼痛を緩和し、活動量を維持できるよう支援します。
膝への負担を減らす動作の工夫と住環境を整えます。
下肢筋力を維持・向上させ、歩行能力を保ちます。
外出の機会を確保し、閉じこもりを防ぎます。
体重管理により、関節への負担軽減を図ります。
訪問介護の生活援助中心型を位置づけるときだけ、1〜3のいずれかを選ぶ欄です。文例はありません。
第2表「居宅サービス計画書(2)」に書く文例
ニーズから長期目標・短期目標・サービス内容へと、つなげて書く欄です。
「サービス内容」と「サービス種別」は分けて書きます(記載要領)
記載要領(老企第29号)では、サービス内容=短期目標の達成に必要なサービスの内容と方針、※1=保険給付の対象なら○、サービス種別=その内容を担う事業者等の種別と事業所名(家族が担う部分は誰が行うか)、と分かれています。この列では文例を内容として載せ、その下に※1の目安と種別の候補(押すとコピー)を付けています。
第2表「居宅サービス計画書(2)」の様式と同じ列の並びです。ニーズ → 長期目標 → 短期目標 → サービス内容 と、左から右へつなげて選んでください。
ニーズ
第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」欄。ご本人主体の表現にしています。 → 第2表の文例をもっと見る
膝の痛みを和らげて、楽に歩きたい
立ち上がりや階段の昇り降りを楽にしたい
買い物や外出を続けたい
下肢の筋力を維持したい
転倒せずに生活したい
家事を続けたい
長期目標
第2表おおむね6か月〜1年で目指す状態像です。 → 第2表の文例をもっと見る
疼痛が緩和され、屋内外を歩行して移動できる
下肢筋力が維持され、転倒なく生活できる
週1回以上、外出することができる
膝への負担が軽減され、日常生活動作を行うことができる
体重が適正に管理される
短期目標
第2表3か月程度で達成を目指す、具体的で評価しやすい目標です。 → 第2表の文例をもっと見る
週2回の通所リハビリテーションで下肢筋力訓練に取り組める
手すりを使用して、痛みなく立ち上がることができる
杖を使用して、屋外を安全に歩行できる
毎日、自宅で膝周囲の運動を行うことができる
訪問介護の支援を受けて、買い物ができる
痛みが軽減し、夜間に良眠が得られる
サービス内容
第2表「サービス内容」欄。内容(何をどうするか)だけを書き、担う事業者等は「サービス種別」欄に書きます。 → 第2表の文例をもっと見る
下肢筋力訓練と温熱療法を行い、痛みの少ない歩き方を練習する
自宅での運動と、しゃがまない・正座しないなど動作の工夫を指導する
手すりの設置、洋式トイレへの変更、段差の解消を行う
歩行器・杖で歩行を安定させ、シャワーチェア・入浴補助用具で入浴の負担を減らす
買い物・掃除など膝と腰に負担のかかる家事を行う
定期受診で痛みの管理(服薬・関節内注射)を受け、経過を伝える
膝の負担を減らすため、体重管理の栄養相談を行う
膝に負担をかけない動作(椅子からの立ち上がり方・階段の上り下り)を毎日続ける
膝の負担を軽くする靴・インソールを選び、家族が購入に同行する
第5表「居宅介護支援経過」に書く文例
訪問して確かめたこと、目標の達成ぐあいを残す欄です。
第5表「居宅介護支援経過」の様式と同じ列の並びです。文例は「内容」の欄に貼ります。
年月日
訪問・電話などを行った日付
項目
「モニタリング」「電話連絡」など、記録の種類
モニタリング
第5表居宅介護支援経過・モニタリング記録に使える表現です。 → 第5表の文例をもっと見る
通所リハビリを週2回継続でき、膝の可動域が改善している。
手すり設置後、立ち上がり動作時の痛みの訴えが減っている。
杖を使用した屋外歩行ができるようになり、買い物にも同行できている。
疼痛は軽減傾向にあり、鎮痛剤の使用回数が減っている。
体重は前回より1kg減少し、膝への負担軽減が期待される。
雨天時に痛みが強まる日があり、無理をしないよう助言した。
主任ケアマネの視点:変形性膝関節症の方を担当するときに確かめていること
文例だけでは伝わりにくい、プランを立てる前後に私が確かめていることです。アセスメント・連携・モニタリングに分けています。医療的な判断は、主治医の指示に沿ってください。
アセスメントで確かめること
- 痛みの出る動作(立ち上がり、階段、長い距離の歩行)と、休めば歩ける距離
- 受診や薬、リハビリなど、痛みへの治療がどう続いているか
- 痛みのために、外出や入浴を控えるようになっていないか
プランに入れておきたい連携
- リハビリ職と、膝に負担の少ない動作や運動を共有する
- 手すり・段差の解消・福祉用具を、生活の動線に沿って選ぶ
モニタリングで見る変化
- 痛みの強さと、歩ける距離・外出の頻度
- 体重の変化と、転倒の有無