【認知症】のケアプラン文例
安全の確保とご本人の自尊心の尊重、家族のレスパイトまで|関連する状態:アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症・血管性認知症
記憶障害や見当識障害があっても、住み慣れた自宅で安全に暮らし続けるための文例です。安全確保とご本人の自尊心の両立、ご家族の介護負担軽減の視点を含めています。
脳・神経・こころ
レビー小体型認知症は、幻視・調子の波・薬の影響の受けやすさに合わせた文例を、専用のページにまとめました。レビー小体型認知症のケアプラン文例(55文例) →
最終更新:2026年9月26日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。
ご利用にあたって:掲載文例はすべて一般的な例文であり、特定の利用者・事例を示すものではありません。ご本人の状態・意向、主治医の指示、保険者・法人の様式ルールに合わせて、必ず内容を確認・修正してからお使いください。
このページの内容
書きたい欄をえらぶと、その文例まで移動します。
第1表計画書の1枚目に書くこと
第2表計画書の2枚目に書くこと
第5表モニタリングの記録に書くこと
視点主任ケアマネが確かめていること
第1表「居宅サービス計画書(1)」に書く文例
ご本人とご家族の意向、課題分析の結果、支援の方針を書く欄です。
第1表「居宅サービス計画書(1)」の様式と同じ並びです。行の名前は様式のとおりなので、同じ位置の欄へ貼ってください。
利用者の意向
第1表「利用者及び家族の生活に対する意向」欄に使えます。ご本人の言葉に近い表現でまとめています。 → 第1表の文例をもっと見る
物忘れは増えてきたが、住み慣れた自宅で暮らし続けたい
できることは自分でやりたい。何でも手伝われるのは気が進まない
家族に迷惑をかけずに生活したい
昔からの友人や近所の人との付き合いを続けたい
以前のように料理や庭の手入れを楽しみたい
同じことを何度も聞いてしまうが、怒らずに接してほしい
家族の意向
第1表同じく第1表の意向欄。ご家族の思いを記載する際の表現です。 → 第1表の文例をもっと見る
目が離せず不安なので、日中安心して過ごせる場所を利用したい
火の始末が心配なので、安全に自宅で生活してほしい
本人のペースを尊重しながら、できることは続けてほしい
介護する家族が休息をとれる時間も確保したい
症状が進んでも、できる限り自宅で介護を続けたい
夜間に落ち着かなくなることがあり、家族が眠れず困っている
つい強い口調で言ってしまうので、関わり方を教えてほしい
課題分析の結果
第1表「意向を踏まえた課題分析の結果」欄に、本人・家族の意向に続けて書く、課題分析の結果のまとめです。 → 第1表の文例をもっと見る
短期記憶の低下により、服薬管理・金銭管理に支援が必要な状態である
見当識障害があり、外出時に道に迷うリスクが認められる
火の不始末や戸締まり忘れが見られ、在宅生活の安全確保が課題である
家族の介護負担が増大しており、レスパイトの確保が必要である
生活リズムの乱れから昼夜逆転が見られ、日中活動の確保が求められる
金銭管理が困難となっており、成年後見制度等の活用の検討が必要である
認定結果の通知に記載があれば転記する欄です。文例はありません(「特になし」等)。
総合的な援助の方針
第1表支援チーム全体の方向性を示す欄です。 → 第1表の文例をもっと見る
認知症の進行に配慮しながら、住み慣れた自宅での生活を継続できるよう支援します。
できる力を活かし、役割を持って生活していただけるよう関わります。
安全の確保とご本人の自尊心の尊重を両立できる支援を行います。
ご家族の介護負担軽減を図り、共倒れを防ぎます。
医療・介護の関係者が情報を共有し、変化に早期対応できる体制を整えます。
訪問介護の生活援助中心型を位置づけるときだけ、1〜3のいずれかを選ぶ欄です。文例はありません。
第2表「居宅サービス計画書(2)」に書く文例
ニーズから長期目標・短期目標・サービス内容へと、つなげて書く欄です。
「サービス内容」と「サービス種別」は分けて書きます(記載要領)
記載要領(老企第29号)では、サービス内容=短期目標の達成に必要なサービスの内容と方針、※1=保険給付の対象なら○、サービス種別=その内容を担う事業者等の種別と事業所名(家族が担う部分は誰が行うか)、と分かれています。この列では文例を内容として載せ、その下に※1の目安と種別の候補(押すとコピー)を付けています。
第2表「居宅サービス計画書(2)」の様式と同じ列の並びです。ニーズ → 長期目標 → 短期目標 → サービス内容 と、左から右へつなげて選んでください。
ニーズ
第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」欄。ご本人主体の表現にしています。 → 第2表の文例をもっと見る
物忘れがあっても、住み慣れた家で安全に暮らしたい
薬を決まった時間に飲み忘れずに続けたい
日中に人と関わる機会を持ちたい
道に迷うことなく、安心して外出したい
昼夜のリズムを整えて、夜はぐっすり眠りたい
家族の負担を減らしながら在宅生活を続けたい
長期目標
第2表おおむね6か月〜1年で目指す状態像です。 → 第2表の文例をもっと見る
認知症の症状があっても、自宅で安全に生活を継続できる
服薬が習慣として継続でき、体調が安定する
日中の活動を通じて生活リズムが安定する
家族の介護負担が軽減し、在宅生活を継続できる
残存能力を活かした役割を持ち、意欲的に生活できる
短期目標
第2表3か月程度で達成を目指す、具体的で評価しやすい目標です。 → 第2表の文例をもっと見る
声かけにより、朝夕の服薬ができる
週2回の通所介護に通い、他者との交流ができる
見守りのもと、洗濯物たたみなどこれまでの家事を続けられる
日中活動により、夜間まとまって眠ることができる
GPS端末等の活用により、外出時の安全が確保できる
家族が月1回の短期入所を利用し、休息をとることができる
サービス内容
第2表「サービス内容」欄。内容(何をどうするか)だけを書き、担う事業者等は「サービス種別」欄に書きます。 → 第2表の文例をもっと見る
訪問時に服薬を確認し、食事・水分・火の元について声をかける
日中の活動と交流の場をつくり、生活リズムを整える
健康状態と服薬状況を確認し、変化を主治医に報告する
月1回程度の宿泊利用で、家族の休息時間を確保する
見守りセンサー・GPS端末を活用し、外出時の安全を確保する
定期受診に同行し、症状の変化を主治医・認知症サポート医に伝える
認知症初期集中支援チームと連携し、早期の対応を行う
住宅用火災警報器と自動消火装置を設置する
成年後見制度・日常生活自立支援事業について案内し、必要時は関係機関につなぐ
行動・心理症状(BPSD)が出たときの対応方法を、家族と各事業所で統一する
第5表「居宅介護支援経過」に書く文例
訪問して確かめたこと、目標の達成ぐあいを残す欄です。
第5表「居宅介護支援経過」の様式と同じ列の並びです。文例は「内容」の欄に貼ります。
年月日
訪問・電話などを行った日付
項目
「モニタリング」「電話連絡」など、記録の種類
モニタリング
第5表居宅介護支援経過・モニタリング記録に使える表現です。 → 第5表の文例をもっと見る
週2回の通所介護の利用が定着し、他利用者との会話も見られている。
服薬カレンダーの活用により、飲み忘れは月1〜2回程度に減少している。
夜間の睡眠が安定し、昼夜逆転の訴えは聞かれなくなった。
家族より「短期入所を利用して休めるようになった」との発言が聞かれた。
調理時の火の消し忘れが2回あり、IHクッキングヒーターへの変更を検討している。
見当識の低下がやや進行しており、次回のサービス担当者会議で支援内容を再検討する。
夕方に落ち着かなくなる様子が見られたため、関わり方を各事業所で共有した。
主任ケアマネの視点:認知症の方を担当するときに確かめていること
文例だけでは伝わりにくい、プランを立てる前後に私が確かめていることです。アセスメント・連携・モニタリングに分けています。医療的な判断は、主治医の指示に沿ってください。
アセスメントで確かめること
- ご本人が何を大事にしてきたか(役割、習慣、楽しみ)。できなくなったことより、続けたいことから聴く
- 服薬・金銭・火の始末・戸締まりのうち、実際に困りごとが起きているのはどれか
- 行動・心理症状があるときは、時間帯・場所・直前の出来事など、きっかけになっていることがないか
プランに入れておきたい連携
- 家族の疲れや対応の悩みを、担当者会議や認知症の相談窓口につなぐ
- 判断能力に不安がある場合は、地域包括支援センターと、権利擁護(日常生活自立支援事業・成年後見制度)の要否を相談する
モニタリングで見る変化
- 生活のリズム(昼夜の逆転、食事の回数)と、服薬の飲み忘れの頻度
- 家族の介護負担の変化と、ご本人の表情や言葉
認知症に関連する場面別の文例
場面ごとにさらに多くの文例を掲載しています。