【低栄養・脱水】のケアプラン文例
体重減少と脱水を止め、食べる力を取り戻す|関連する状態:低栄養状態・体重減少・脱水・食事摂取量の低下・栄養改善
食事量が減り体重が落ちていく低栄養と、繰り返す脱水への文例です。食欲低下の背景(口腔の問題・調理困難)まで踏み込んで解決する視点でまとめています。
食べる・暮らし・人生の最終段階
最終更新:2026年9月14日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。
ご利用にあたって:掲載文例はすべて一般的な例文であり、特定の利用者・事例を示すものではありません。ご本人の状態・意向、主治医の指示、保険者・法人の様式ルールに合わせて、必ず内容を確認・修正してからお使いください。
このページの内容
書きたい欄をえらぶと、その文例まで移動します。
第1表計画書の1枚目に書くこと
第2表計画書の2枚目に書くこと
第5表モニタリングの記録に書くこと
視点主任ケアマネが確かめていること
第1表「居宅サービス計画書(1)」に書く文例
ご本人とご家族の意向、課題分析の結果、支援の方針を書く欄です。
第1表「居宅サービス計画書(1)」の様式と同じ並びです。行の名前は様式のとおりなので、同じ位置の欄へ貼ってください。
利用者の意向
第1表「利用者及び家族の生活に対する意向」欄に使えます。ご本人の言葉に近い表現でまとめています。 → 第1表の文例をもっと見る
しっかり食べて、体力をつけたい
食欲がないが、少しでも食べたい
好きなものを食べたい
痩せてきたので、体重を戻したい
水分をとるのが億劫だが、体調は崩したくない
家族の意向
第1表同じく第1表の意向欄。ご家族の思いを記載する際の表現です。 → 第1表の文例をもっと見る
食事量が減っているので心配である
何を食べさせればよいか知りたい
脱水で入院したことがあるので、繰り返したくない
調理の支援を受けたい
体重が減り続けるのが心配である
課題分析の結果
第1表「意向を踏まえた課題分析の結果」欄に、本人・家族の意向に続けて書く、課題分析の結果のまとめです。 → 第1表の文例をもっと見る
食事摂取量の低下により、体重減少と低栄養状態が進行している
水分摂取量が不足しており、脱水による体調不良を繰り返している
食欲低下の背景に、義歯の不適合と口腔内の問題がある
買い物・調理が困難となり、食事内容が偏っている
低栄養により筋力低下が進行し、活動量が低下している
食事に対する意欲の低下があり、その背景の把握が必要である
認定結果の通知に記載があれば転記する欄です。文例はありません(「特になし」等)。
総合的な援助の方針
第1表支援チーム全体の方向性を示す欄です。 → 第1表の文例をもっと見る
必要な栄養と水分を確保し、低栄養・脱水の改善を図ります。
食欲低下の原因を多職種で検討し、対応します。
食べる楽しみを大切にしながら、無理のない栄養改善を目指します。
口腔の問題を解決し、食べる機能を整えます。
体重・食事量を継続的に把握し、変化に早期対応します。
訪問介護の生活援助中心型を位置づけるときだけ、1〜3のいずれかを選ぶ欄です。文例はありません。
第2表「居宅サービス計画書(2)」に書く文例
ニーズから長期目標・短期目標・サービス内容へと、つなげて書く欄です。
「サービス内容」と「サービス種別」は分けて書きます(記載要領)
記載要領(老企第29号)では、サービス内容=短期目標の達成に必要なサービスの内容と方針、※1=保険給付の対象なら○、サービス種別=その内容を担う事業者等の種別と事業所名(家族が担う部分は誰が行うか)、と分かれています。この列では文例を内容として載せ、その下に※1の目安と種別の候補(押すとコピー)を付けています。
第2表「居宅サービス計画書(2)」の様式と同じ列の並びです。ニーズ → 長期目標 → 短期目標 → サービス内容 と、左から右へつなげて選んでください。
ニーズ
第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」欄。ご本人主体の表現にしています。 → 第2表の文例をもっと見る
しっかり食事をとって、体力を回復したい
水分をこまめにとり、脱水を防ぎたい
おいしく食べられるようにしたい
体重の減少を止めたい
買い物や調理の負担を減らしたい
入院せずに自宅で過ごしたい
長期目標
第2表おおむね6か月〜1年で目指す状態像です。 → 第2表の文例をもっと見る
必要な栄養量が確保され、体重が回復する
脱水による入院なく、在宅生活を継続できる
食事を楽しみとして継続できる
低栄養が改善し、活動量が維持される
口腔機能が改善し、食べやすい状態が保たれる
短期目標
第2表3か月程度で達成を目指す、具体的で評価しやすい目標です。 → 第2表の文例をもっと見る
1日3食、食事を摂ることができる
1日に必要な水分量を摂取することができる
体重の減少が止まり、横ばいで推移する
義歯の調整により、痛みなく食事ができる
配食サービスを利用し、栄養バランスの整った食事がとれる
毎日体重を測定し、記録することができる
好みに合わせた食事を用意することで、食事量が増える
サービス内容
第2表「サービス内容」欄。内容(何をどうするか)だけを書き、担う事業者等は「サービス種別」欄に書きます。 → 第2表の文例をもっと見る
栄養状態を評価し、食事内容と栄養補助食品の使い方を助言する
栄養状態と脱水の徴候(皮膚・口の渇き・尿量)を観察し、体重を管理する
栄養バランスのとれた食事を配達し、手渡し時に安否を確認する
食べやすい形態に配慮して調理と買い物を行う
義歯の調整と口腔ケアを行い、噛める状態を整える
食事場面を観察し、水分摂取を声かけする
栄養補助食品の活用や検査について主治医と相談する
体重と食事摂取量を記録し、関係者で共有する
食べたいものを聞き取り、献立に取り入れる
第5表「居宅介護支援経過」に書く文例
訪問して確かめたこと、目標の達成ぐあいを残す欄です。
第5表「居宅介護支援経過」の様式と同じ列の並びです。文例は「内容」の欄に貼ります。
年月日
訪問・電話などを行った日付
項目
「モニタリング」「電話連絡」など、記録の種類
モニタリング
第5表居宅介護支援経過・モニタリング記録に使える表現です。 → 第5表の文例をもっと見る
配食サービスの利用により、1日3食の摂取が定着している。
義歯調整後、食事時の痛みの訴えがなくなり、摂取量が増えている。
体重は前回より0.5kg増加し、減少に歯止めがかかっている。
水分摂取量は目標量を概ね確保できている。
脱水による体調不良はなく経過している。
「食事が楽しみになった」との発言が聞かれた。
好物を取り入れたことで、食事への意欲が向上している。
主任ケアマネの視点:低栄養・脱水の方を担当するときに確かめていること
文例だけでは伝わりにくい、プランを立てる前後に私が確かめていることです。アセスメント・連携・モニタリングに分けています。医療的な判断は、主治医の指示に沿ってください。
アセスメントで確かめること
- この数か月の体重の変化と、食事の回数・量
- 食べられない理由(入れ歯、飲み込み、買い物や調理の難しさ、気持ちの落ち込み、経済的な事情)
- 水分をとっているか、夏場や発熱時に気づける人がいるか
プランに入れておきたい連携
- 配食や訪問介護の調理を入れる場合、食べやすさや量を確かめる
- 体重の測り方と記録の共有先を決め、必要なら主治医や管理栄養士の助言を受ける
モニタリングで見る変化
- 体重、食事量、水分量
- 皮膚の乾燥、口の渇き、ぼんやりした様子など、脱水が疑われる変化