【看取り・ターミナル】のケアプラン文例
苦痛の緩和・ご本人の意思の尊重・家族への支援|関連する状態:終末期・エンドオブライフ・ACP・在宅看取り・緩和ケア
終末期を自宅で過ごすための文例です。苦痛の緩和、ご本人の意思の尊重(ACP)、そして看取る家族への支援という3つの視点を含めています。
食べる・暮らし・人生の最終段階
最終更新:2026年9月14日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。
ご利用にあたって:掲載文例はすべて一般的な例文であり、特定の利用者・事例を示すものではありません。ご本人の状態・意向、主治医の指示、保険者・法人の様式ルールに合わせて、必ず内容を確認・修正してからお使いください。
このページの内容
書きたい欄をえらぶと、その文例まで移動します。
第1表計画書の1枚目に書くこと
第2表計画書の2枚目に書くこと
第5表モニタリングの記録に書くこと
視点主任ケアマネが確かめていること
第1表「居宅サービス計画書(1)」に書く文例
ご本人とご家族の意向、課題分析の結果、支援の方針を書く欄です。
第1表「居宅サービス計画書(1)」の様式と同じ並びです。行の名前は様式のとおりなので、同じ位置の欄へ貼ってください。
利用者の意向
第1表「利用者及び家族の生活に対する意向」欄に使えます。ご本人の言葉に近い表現でまとめています。 → 第1表の文例をもっと見る
住み慣れた自宅で、最期まで過ごしたい
痛みや苦しさなく、穏やかに過ごしたい
できる限り家族と一緒の時間を過ごしたい
延命のための処置は望まない
身体はつらいが、好きな音楽を聴いて過ごしたい
会いたい人に会っておきたい
最期は苦しまずに逝きたい
家族の意向
第1表同じく第1表の意向欄。ご家族の思いを記載する際の表現です。 → 第1表の文例をもっと見る
本人の希望どおり、自宅で看取りたい
苦しむ姿は見たくないので、痛みを和らげてほしい
急変時にどう対応すればよいか教えてほしい
介護に不安があるので、支えてほしい
後悔のないよう、できる限りのことをしてあげたい
看取りの際に何が起こるのか、心の準備をしておきたい
課題分析の結果
第1表「意向を踏まえた課題分析の結果」欄に、本人・家族の意向に続けて書く、課題分析の結果のまとめです。 → 第1表の文例をもっと見る
終末期にあり、疼痛および全身倦怠感の緩和が最優先の課題である
ADLの低下が進行しており、全面的な介助が必要な状態である
本人・家族が在宅での看取りを希望しており、24時間の支援体制の構築が必要である
介護する家族の身体的・精神的負担が大きく、支援が不可欠である
急変時の対応方針について、本人・家族・医療者間での合意形成が必要である
家族が看取りの経過について十分な情報を得られておらず、不安が強い
認定結果の通知に記載があれば転記する欄です。文例はありません(「特になし」等)。
総合的な援助の方針
第1表支援チーム全体の方向性を示す欄です。 → 第1表の文例をもっと見る
ご本人が住み慣れた自宅で、穏やかに最期まで過ごせるよう支援します。
苦痛の緩和を最優先とし、医療機関と密に連携します。
ご本人の意思を繰り返し確認し、その希望に沿った支援を行います。
ご家族が安心して看取りに臨めるよう、精神的な支援と具体的な助言を行います。
24時間対応できる連絡体制を整え、急変時にも速やかに対応します。
訪問介護の生活援助中心型を位置づけるときだけ、1〜3のいずれかを選ぶ欄です。文例はありません。
第2表「居宅サービス計画書(2)」に書く文例
ニーズから長期目標・短期目標・サービス内容へと、つなげて書く欄です。
「サービス内容」と「サービス種別」は分けて書きます(記載要領)
記載要領(老企第29号)では、サービス内容=短期目標の達成に必要なサービスの内容と方針、※1=保険給付の対象なら○、サービス種別=その内容を担う事業者等の種別と事業所名(家族が担う部分は誰が行うか)、と分かれています。この列では文例を内容として載せ、その下に※1の目安と種別の候補(押すとコピー)を付けています。
第2表「居宅サービス計画書(2)」の様式と同じ列の並びです。ニーズ → 長期目標 → 短期目標 → サービス内容 と、左から右へつなげて選んでください。
ニーズ
第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」欄。ご本人主体の表現にしています。 → 第2表の文例をもっと見る
痛みや苦しさを和らげて、穏やかに過ごしたい
住み慣れた自宅で、最期まで過ごしたい
家族と一緒の時間を大切にしたい
身体を清潔に保ち、気持ちよく過ごしたい
自分の望む形で最期を迎えたい
家族の負担を少しでも減らしたい
長期目標
第2表おおむね6か月〜1年で目指す状態像です。 → 第2表の文例をもっと見る
苦痛が緩和され、穏やかに自宅での生活を継続できる
本人の意思が尊重された生活を最期まで送ることができる
家族が安心して介護を続け、看取りに臨むことができる
身体の清潔が保たれ、快適に過ごすことができる
家族と過ごす時間を大切にできる
短期目標
第2表3か月程度で達成を目指す、具体的で評価しやすい目標です。 → 第2表の文例をもっと見る
疼痛が緩和され、夜間に休息がとれる
苦痛の訴えを速やかに医療職へつなぐことができる
全身清拭により、身体の清潔と快適さが保たれる
褥瘡を発生させることなく経過できる
家族が急変時の対応方法を理解し、落ち着いて行動できる
家族が休息をとる時間を確保できる
家族が看取りの経過について理解し、心の準備ができる
サービス内容
第2表「サービス内容」欄。内容(何をどうするか)だけを書き、担う事業者等は「サービス種別」欄に書きます。 → 第2表の文例をもっと見る
痛みと苦痛症状を緩和し、24時間体制で対応する
全身状態の観察、清拭、褥瘡予防を行う
清拭・排泄介助・体位変換を行い、安楽な姿勢を保つ
特殊寝台・エアマットレスで褥瘡予防と安楽を確保する
夜間・休日の連絡先と対応手順を確認し、本人・家族・関係者で共有する
看取りについての説明と、家族の気持ちを聞く時間をつくる(グリーフケアを含む)
本人・家族の意思(ACP)を繰り返し確認し、支援方針に反映する
緊急時の連絡先と手順を文書にして自宅に置く
呼吸の変化・食事量の低下など、看取りの経過で起こることを家族に説明する
死亡時の連絡先と手順を、事前に文書で家族と共有する
第5表「居宅介護支援経過」に書く文例
訪問して確かめたこと、目標の達成ぐあいを残す欄です。
第5表「居宅介護支援経過」の様式と同じ列の並びです。文例は「内容」の欄に貼ります。
年月日
訪問・電話などを行った日付
項目
「モニタリング」「電話連絡」など、記録の種類
モニタリング
第5表居宅介護支援経過・モニタリング記録に使える表現です。 → 第5表の文例をもっと見る
疼痛コントロールは良好で、夜間も比較的良眠が得られている。
エアマットレスの使用と定期的な体位変換により、褥瘡の発生はない。
ご本人より「家にいられてよかった」との発言が聞かれた。
家族の疲労が蓄積しており、訪問介護の回数増加を提案した。
24時間の連絡体制について家族と再確認し、不安の軽減を図った。
食事摂取量が減少しており、訪問看護師と今後の対応について協議した。
家族へ看取りの経過について説明を行い、不安の軽減が図れた。
主任ケアマネの視点:看取り期の方を担当するときに確かめていること
文例だけでは伝わりにくい、プランを立てる前後に私が確かめていることです。アセスメント・連携・モニタリングに分けています。医療的な判断は、主治医の指示に沿ってください。
アセスメントで確かめること
- ご本人とご家族が、どこで、どのように最期を迎えたいと考えているか(何度でも確かめ直してよい)
- 急な変化があったときに連絡する先(在宅医・訪問看護)が、家族に分かる形になっているか
- 家族の休息の時間と、介護を代われる人がいるか
プランに入れておきたい連携
- 在宅医・訪問看護と、24時間の連絡体制と、状態の変化に応じたサービスの見直しの流れを共有する
- 福祉用具(特殊寝台、エアマットなど)は、状態の変化に先回りして準備する
モニタリングで見る変化
- 食事・水分の量、眠っている時間、苦痛の様子
- ご家族の疲れと、気持ちの揺れ
看取り・ターミナルに関連する場面別の文例
場面ごとにさらに多くの文例を掲載しています。