【統合失調症】のケアプラン文例
服薬と生活リズムを支え、安心できる関係をゆっくりつくる|関連する状態:精神疾患・幻聴・妄想・意欲の低下・ひきこもり・服薬の中断
統合失調症の方の文例です。服薬と通院を続けること、生活リズムを保つこと、調子の変化に早く気づくことを軸に、ご本人のペースを大切にした関わりでまとめています。
脳・神経・こころ
服薬と通院の継続、生活リズム、調子の変化への気づきを軸にした、統合失調症の方の文例です。気分の落ち込みや不安が中心の方は うつ・精神疾患のケアプラン文例 →
最終更新:2026年10月5日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。
ご利用にあたって:掲載文例はすべて一般的な例文であり、特定の利用者・事例を示すものではありません。ご本人の状態・意向、主治医の指示、保険者・法人の様式ルールに合わせて、必ず内容を確認・修正してからお使いください。
このページの内容
書きたい欄をえらぶと、その文例まで移動します。
第1表計画書の1枚目に書くこと
第2表計画書の2枚目に書くこと
第5表モニタリングの記録に書くこと
視点主任ケアマネが確かめていること
第1表「居宅サービス計画書(1)」に書く文例
ご本人とご家族の意向、課題分析の結果、支援の方針を書く欄です。
第1表「居宅サービス計画書(1)」の様式と同じ並びです。行の名前は様式のとおりなので、同じ位置の欄へ貼ってください。
利用者の意向
第1表「利用者及び家族の生活に対する意向」欄に使えます。ご本人の言葉に近い表現でまとめています。 → 第1表の文例をもっと見る
入院はしたくないので、このまま家で暮らしたい
人と会うのは疲れるが、決まった人となら話せる
薬は飲み続けるので、自分のペースで生活させてほしい
声が聞こえてつらいときに、話を聞いてほしい
掃除や食事のことを、手伝ってもらいながら続けたい
家族の意向
第1表同じく第1表の意向欄。ご家族の思いを記載する際の表現です。 → 第1表の文例をもっと見る
薬を飲み忘れて、また具合が悪くならないか心配している
調子をくずしたときに、どこへ相談すればよいか知っておきたい
部屋にこもりがちなので、少しでも外に出る機会を持ってほしい
自分も高齢になり、この先だれが支えるのかが不安である
本人のペースを大切にしながら、穏やかに暮らしてほしい
課題分析の結果
第1表「意向を踏まえた課題分析の結果」欄に、本人・家族の意向に続けて書く、課題分析の結果のまとめです。 → 第1表の文例をもっと見る
統合失調症により、服薬の管理が一人では難しく、飲み忘れや中断から、症状が再び強くなるおそれがある
意欲の低下があり、入浴・着替え・掃除などの身の回りのことが後回しになっている
幻聴や、被害的な受け止めがあるときは不安が強まり、食事や睡眠が乱れやすい
人との関わりに緊張が強く、外出の機会が少ないため、活動量と体力が低下している
金銭の管理や手続きが一人では難しく、支払いの遅れが生じている
主に支えている家族が高齢になっており、今後の支援体制を整える必要がある
認定結果の通知に記載があれば転記する欄です。文例はありません(「特になし」等)。
総合的な援助の方針
第1表支援チーム全体の方向性を示す欄です。 → 第1表の文例をもっと見る
服薬と通院が続けられるよう支え、症状が安定した状態で、自宅での暮らしを続けられるよう支援します。
ご本人のペースを尊重し、同じ担当者が関わることで、安心できる関係をゆっくりつくります。
調子の変化のサイン(眠れない・食べられない・独り言が増えるなど)を関係者で共有し、早めに主治医へつなぎます。
身の回りのことは、できている部分を生かしながら、一緒に行う形で支援します。
ご家族の不安や負担をうかがい、相談先を整理して、家族だけで抱え込まない体制をつくります。
訪問介護の生活援助中心型を位置づけるときだけ、1〜3のいずれかを選ぶ欄です。文例はありません。
第2表「居宅サービス計画書(2)」に書く文例
ニーズから長期目標・短期目標・サービス内容へと、つなげて書く欄です。
「サービス内容」と「サービス種別」は分けて書きます(記載要領)
記載要領(老企第29号)では、サービス内容=短期目標の達成に必要なサービスの内容と方針、※1=保険給付の対象なら○、サービス種別=その内容を担う事業者等の種別と事業所名(家族が担う部分は誰が行うか)、と分かれています。この列では文例を内容として載せ、その下に※1の目安と種別の候補(押すとコピー)を付けています。
第2表「居宅サービス計画書(2)」の様式と同じ列の並びです。ニーズ → 長期目標 → 短期目標 → サービス内容 と、左から右へつなげて選んでください。
ニーズ
第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」欄。ご本人主体の表現にしています。 → 第2表の文例をもっと見る
薬を飲み忘れずに、落ち着いた気持ちで暮らしたい
調子が悪くなる前に、だれかに相談できるようにしたい
部屋を片づけて、清潔な環境で過ごしたい
食事をきちんととり、体調を保ちたい
安心できる場所で、人と関わる機会を持ちたい
お金や手続きのことで、困らないようにしたい
長期目標
第2表おおむね6か月〜1年で目指す状態像です。 → 第2表の文例をもっと見る
服薬と通院を続け、症状が安定した状態で、自宅での生活を続けることができる
調子の変化に早めに気づき、入院せずに過ごすことができる
身の回りのことを、支援を受けながら自分で続けることができる
週に数回は外出し、人と関わる機会を持つことができる
金銭や手続きの心配なく、安心して暮らすことができる
短期目標
第2表3か月程度で達成を目指す、具体的で評価しやすい目標です。 → 第2表の文例をもっと見る
服薬カレンダーを使い、毎日決まった時間に薬を飲むことができる
決められた間隔での通院を、欠かさず続けることができる
眠れない・声が気になるなど、つらいときに支援者へ伝えることができる
ヘルパーと一緒に、週1回は部屋の掃除とごみ出しができる
1日2食以上、食事をとることができる
週1回、通所の場に出かけて過ごすことができる
支払いの予定を、支援者と一緒に確かめることができる
サービス内容
第2表「サービス内容」欄。内容(何をどうするか)だけを書き、担う事業者等は「サービス種別」欄に書きます。 → 第2表の文例をもっと見る
服薬の状況と、睡眠・食事・気分の変化を確認し、主治医に報告する
薬を一包化し、服薬カレンダーにセットする。残っている薬を確認する
本人と一緒に、掃除・洗濯・ごみ出しを行う
入浴や着替えの声かけと見守りを行い、必要な部分を介助する
少人数の落ち着いた環境で、他者と過ごす機会を持つ
栄養のバランスがとれた食事を届け、あわせて安否を確認する
日常の金銭管理と、福祉サービスの利用手続きを支援する
調子の変化のサインと連絡先を関係者で共有し、主治医・保健所と連携する
本人の様子の変化に気づいたら、支援者に伝える
第5表「居宅介護支援経過」に書く文例
訪問して確かめたこと、目標の達成ぐあいを残す欄です。
第5表「居宅介護支援経過」の様式と同じ列の並びです。文例は「内容」の欄に貼ります。
年月日
訪問・電話などを行った日付
項目
「モニタリング」「電話連絡」など、記録の種類
モニタリング
第5表居宅介護支援経過・モニタリング記録に使える表現です。 → 第5表の文例をもっと見る
服薬カレンダーの使用で、この1か月の飲み忘れは2回であった。訪問看護の声かけを継続する。
通院は予定どおり続けられている。主治医より、処方の変更はないとのこと。
夜に眠れない日が続くと本人より訴えがあり、訪問看護を通じて主治医に報告した。
ヘルパーと一緒に行う掃除は定着している。ごみ出しは、声かけがあれば自分で行えている。
食事は1日2食とれている。配食の利用で、栄養の偏りは改善している。
通所は週1回の利用が続いている。決まった席で、職員と短い会話ができている。
支払いの遅れはみられていない。金銭管理の支援について、本人・家族と相談を始めた。
主任ケアマネの視点:統合失調症の方を担当するときに確かめていること
文例だけでは伝わりにくい、プランを立てる前後に私が確かめていることです。アセスメント・連携・モニタリングに分けています。医療的な判断は、主治医の指示に沿ってください。制度の扱いは、保険者(市町村)の判断や改定で変わることがあります。
アセスメントで確かめること
- いまの症状(幻聴・被害的な受け止め・意欲の低下)と、本人がいちばん困っていること
- 服薬をだれが管理しているか。飲み忘れや、自分でやめてしまった時期がなかったか
- 調子をくずす前のサイン(眠れない・食べない・独り言が増える・部屋から出ない)を、家族や以前の支援者から聞く
- 金銭管理・手続き・近所との関係で、困りごとが起きていないか
- 家族の年齢と健康状態。この先の暮らしを、だれと一緒に考えていくか
プランに入れておきたい連携
- 精神科訪問看護指示書にもとづく訪問看護は、要介護認定を受けている方でも医療保険からの給付になります(認知症が主な病名の場合を除く)。支給限度額に入らないので、訪問看護ステーションと確認しておく
- 通院の医療費は、自立支援医療(精神通院医療)の対象になることがあります。精神障害者保健福祉手帳とあわせて、市町村の窓口で確認する
- 65歳になる前から障害福祉サービスを使っていた方は、相談支援専門員と引き継ぎを行い、これまでの支援者との関係を切らさない
- 調子をくずしたときの連絡の順番(主治医・訪問看護・家族・保健所)を、紙に書いて共有しておく
モニタリングで見る変化
- 服薬と通院が続いているか
- 睡眠・食事・入浴など、生活リズムの変化
- 表情や口数、独り言、訪問時の受け入れの様子
- 部屋の様子、郵便物や支払いのたまり具合
- 家族の疲れと不安
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