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ケアプラン作成の解説

ケアプラン第5表「居宅介護支援経過」とは|書き方と記入例8選

第5表は、ケアマネジャーの仕事の「証拠」であり、後任への「引き継ぎ」です。運営指導ではモニタリングの実施、担当者会議の照会、加算の根拠がここで確認されます。一方で、逐語のように書きすぎて時間を失う方も少なくありません。1件に入れる5つの要素と、場面別の記入例8本をまとめました。

第3表〜第5表・モニタリング

最終更新:2026年10月5日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。

第5表は何のための様式か

ケアプラン第5表(居宅介護支援経過)とは、ケアマネジャーが、利用者・家族・サービス事業者・医療機関とのやり取りと、そのときの判断を、日付順に書き残す様式です。居宅サービス計画書の標準様式の5枚目にあたり、「支援経過」と呼ばれることもあります。訪問・電話・会議のあとに書く、いちばん書く回数の多い様式です。

記載要領(老企第29号)では、第5表には、モニタリング等を通じて把握した利用者や家族の意向・満足度、目標の達成度、事業者との調整内容、居宅サービス計画の変更の必要性などを記載する、とされています。

読み手は3人います。翌月の自分、後任のケアマネジャー、そして運営指導の担当者です。この3人が「いつ、誰と、何をして、どう判断したか」を読み取れれば、第5表の役目は果たせています。

1件の記録に入れる5つ

  • 日時と手段:訪問・電話・来所・FAX・メール。時間を書くと、加算の要件や訪問の証明に使える
  • 相手:本人、家族(続柄)、事業所名と担当者、医療機関と職種
  • 事実:見たこと・聞いたこと。「〜と話される」「〜の報告あり」
  • 判断:事実からどう考えたか。「〜のリスクが高いと判断」「目標は達成」
  • 次の対応:誰に何を伝えるか、いつ何をするか

事実と判断を分けて書くと、後から見た人が「なぜそうしたか」を追えます。逆に、本人の言葉を一言一句書く必要はありません。支援に関わる要点だけで足ります。

記入例(場面別8本)

「コピー」を押すと右下のメモ板にたまります。AI記録ツールは、話した内容や手書きメモ、写真から第5表の文章を下書きします。

○月○日 10:00〜10:40 自宅訪問。本人・妻と面接、モニタリング実施。本人は居間で新聞を読んでおり表情穏やか。食事は3食摂取、通所介護は今月8回利用。短期目標「週2回の通所介護に通う」は達成。妻より「夜はよく眠れている」と聞き取り。生活状況・健康状態ともに安定、現行計画を継続。次回訪問○月○日。

○月○日 14:15 長女より電話。「昨夜、母がトイレに行く途中で転びそうになった」と相談。けがはなし。夜間の移動時の転倒リスクが高まっていると判断し、廊下の手すり設置(住宅改修)を提案、長女了承。福祉用具事業所○○の△△氏に電話し、○月○日に現地確認を依頼。主治医への報告は次回受診時に長女から行う。

○月○日 13:30〜14:10 サービス担当者会議を自宅で開催。出席:本人、長女、訪問介護○○(△△氏)、通所介護○○(△△氏)、福祉用具○○(△△氏)。訪問看護○○は欠席のため事前に照会(○月○日FAX回答済)。検討内容:手すり設置後の移動方法、通所の送迎時間の変更。結論:送迎を9:00→9:30に変更、手すり設置後に歩行状況を再評価。第4表に記録。

○月○日 9:20 長男より電話。本人が○月○日に○○病院へ入院(肺炎)と連絡あり。同日11:00、病院の地域連携室(△△氏)へ電話し、入院時情報提供書をFAXで送付(内容:心身の状況、生活状況、服薬、家族の状況、サービス利用状況)。退院時はカンファレンスへの参加を依頼。各事業所へサービスの一時中止を連絡。

○月○日 15:00〜15:45 ○○病院にて退院前カンファレンスに出席。出席:本人、長男、病棟看護師、退院調整看護師、理学療法士、当職。退院予定日○月○日。歩行は杖歩行で見守りが必要、入浴は介助要とのこと。退院後は訪問看護の導入と通所リハビリの再開を提案、本人・長男了承。退院までにサービス調整と計画の見直しを行う。

○月○日 11:00 本人より電話。「木曜のデイを金曜に変えてほしい」と希望。理由は通院日の変更。目標・サービス内容に変更はなく、曜日の変更のみのため軽微な変更として扱う。通所介護○○(△△氏)に電話し、○月○日から金曜に変更で調整済。本人に説明し同意を得た。第3表を差し替え、各事業所へ変更を連絡。

○月○日 10:30〜11:00 ○○クリニック受診に同行。主治医△△医師の診察に同席し、自宅での食事量の低下と夜間の不眠について情報提供。医師より「体重の推移を見て、次回栄養指導を検討」との指示。処方は変更なし。診察の内容を本人・長女と確認し、訪問看護○○へ電話で共有。

○月○日 16:00 長女より電話。「ヘルパーの掃除の仕方が気になる」と相談。具体的には台所の拭き残しとのこと。長女の話を傾聴し、事業所へ伝えることを了承いただく。同日16:30、訪問介護○○のサービス提供責任者△△氏へ電話で内容を伝え、担当ヘルパーへの指導と次回訪問時の確認を依頼。○月○日に長女へ経過を確認する。

記入例をためて、AIに仕上げてもらう

気になる記入例の「コピー」を押すと、画面の右下のメモ板にたまります。そのままAI記録ツールを開いて「AIのメモ欄に入れる」を押し、その方の様子を一言足せば、AIが第5表の記録に整えます。登録もインストールもいりません。

AI記録ツールを開く →

加算の根拠になる記録

医療連携に関する加算は、第5表の記録がそのまま算定の根拠になります。日付と方法、相手、提供した内容を必ず残します。

  • 入院時情報連携加算:入院した日のうちに情報提供した場合は(Ⅰ)、翌日または翌々日は(Ⅱ)。「○月○日 入院」「○月○日 ○○病院△△氏へFAXで情報提供」と、入院日と提供日の両方を書く
  • 退院・退所加算:カンファレンスへの参加日時、出席者、得た情報を書く
  • 通院時情報連携加算:医師または歯科医師の診察に同席した日時、伝えた情報と医師からの指示を書く
  • ターミナルケアマネジメント加算:死亡日前14日以内の訪問日と、把握した内容、主治医・事業者への提供を書く

加算の要件は改定ごとに変わります。上は令和6年度改定後の考え方で、細部は解釈通知をご確認ください。

書きすぎ・書かなすぎの線

  • 書きすぎ:会話の逐語、個人的な感想(「感じのよい方だった」)、支援に関係のない世間話
  • 書かなすぎ:「電話対応」「訪問」だけで内容がない、誰と話したか不明、判断と次の対応がない
  • ちょうどよい:第三者が読んで「何があって、どう判断して、次に何をするか」が1分で分かる

よくある質問

Q. 電話1本のやりとりも、すべて書く必要がありますか?

支援に関わる内容であれば書きます。曜日の変更や体調の相談、事業所からの報告は、後で「言った・言わない」になりやすいため短くても残しておきます。日程の確認だけのような、支援内容に関わらない連絡まで書く必要はありません。

Q. 手書きでも構いませんか?

様式や記録の方法に決まりはなく、手書きでも介護ソフトでも構いません。ただし、後から読める文字であること、日付順に並んでいること、訂正の履歴が分かることが求められます。介護ソフトでは、AI記録ツールで下書きした文章を貼り付けると時間を短縮できます。

Q. 記録はいつまでに書けばよいですか?

期限の定めはありませんが、「遅滞なく」が基本です。当日から数日以内に書く運用が現実的で、日が空くほど事実があいまいになります。日付は実際に対応した日を書き、記録した日が違う場合は分かるようにしておきます。

Q. 第5表は何年保存しますか?

運営基準では、記録は完結の日から2年間の保存が定められています。ただし、多くの保険者が条例で5年間としているため、実務では5年を基準にしている事業所が多いと感じます。自事業所の保険者の条例を確認してください。

Q. ケアプランの第5表とは、何ですか?

居宅サービス計画書の標準様式の5枚目「居宅介護支援経過」のことです。ケアマネジャーが、利用者・家族・事業者・医療機関とのやり取りと、そのときの判断を日付順に残します。モニタリングの結果や、計画を変える必要があるかどうかも、ここに書きます。

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春名太郎 監修・作成:春名 太郎主任介護支援専門員/在宅医療クリニック 統括/HARUIRO LLC

ケアマネジャー最大15名が在籍する居宅介護支援事業所(特定事業所加算Ⅰ)で管理者を務め、自らも50名以上の利用者を担当してきました。現在は在宅医療クリニック 統括として、医療と介護の連携に運営の立場から関わっています。記録に何年も苦しんだ経験と、医療の側から見える連携の視点をあわせて、このツールをつくっています。介護職員初任者研修・実務者研修(介護過程Ⅲ)の講師。
掲載している文例は実務での使いやすさを基準に整理していますが、必ずご本人の状態・意向と保険者のルールに合わせて修正してお使いください。
開発の経緯と運営者情報 → / 𝕏 @TaroHaruna
運営:HARUIRO LLC(合同会社HARUIRO)

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