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ケアプラン作成の解説

モニタリングの記入例42選|モニタリングシートの書き方・欄ごとの文例

モニタリングの記録は「変わりなし」「継続」の二言で終わりがちです。それでは翌月の自分も、後任も、運営指導の担当者も、何を確認したのか分かりません。事実・評価・次の対応の3点を1件に入れる型と、場面別の記入例10本をまとめました。記入例はコピーしてメモ板にため、AI記録ツールでその方の言葉に置き換えられます。

第3表〜第5表・モニタリング

最終更新:2026年9月18日/令和6年度介護報酬改定後の制度および現行の居宅サービス計画書標準様式に基づいて作成しています。

モニタリング記録に必要な3つの要素

居宅介護支援の運営基準では、少なくとも1か月に1回、利用者の居宅を訪問して面接し、その結果を記録することが求められています。記録に何を書くかまでは細かく決まっていませんが、次の3つがそろっていれば「モニタリングをした」ことが後から読み取れます。

  • 事実:見たこと・聞いたこと・測ったこと(本人の様子、家族の言葉、サービスの利用状況)
  • 評価:短期目標に対してどうか(達成・一部達成・未達成と、その理由)
  • 次の対応:継続か、変更か、誰に何を伝えるか

「事実」と「評価」を分けて書くのがコツです。「元気だった」は評価で、「玄関まで自分で歩いて出迎えた」が事実です。事実が書いてあれば、評価が違っても後から検証できます。

モニタリングシートの欄と、書く順番

モニタリングシートの様式は事業所ごとに違いますが、確認して残すことは共通しています。まず、欄の並びを見てください。

モニタリングシートによくある欄(様式は事業所ごとに違いますが、確認することはおおむね共通です)
1実施日・実施方法・面接した人
2短期目標(そのままの言葉で)
3サービスの実施状況
4目標の達成状況(評価)
5本人・家族の受け止め(意向・満足度)
6心身・生活の変化/新たな課題
7介護者・家族の状況
8今後の対応(継続・変更・担当者会議の要否)

国の標準様式はありません。第5表(居宅介護支援経過)に直接書く場合も、この8つがそろっていれば「モニタリングをした記録」として読み取れます。

書く順番は、次の6段階で考えると迷いません。訪問の前に「何を確かめに行くか」を決めておくのが、いちばんの近道です。

  1. 訪問の前:前回の記録と第2表の短期目標を読み返し、今日は何を確かめに行くのかを2〜3点決めます。ここが決まっていると、訪問中の話が流れても記録が書けます。
  2. 訪問の中:事実を集めます。見たこと・聞いたこと・測ったことだけをメモし、評価はあとにします。本人・家族の言葉はそのまま書き留めておくと、記録の説得力が変わります。
  3. 訪問の直後:その日のうちに、1件を事実→評価→次の対応の順でまとめます。日が空くほど事実があいまいになり、「変わりなし」に流れます。
  4. 目標ごとの評価:短期目標ごとに達成/一部達成/未達成をつけ、そう判断した事実を1つ添えます。未達成そのものは問題ではなく、理由の検討がないまま同じ目標を延長することが指摘されます。
  5. 変更の要否の判断:計画の変更が必要かを決めます。必要ならサービス担当者会議、軽微な変更にあたるかは保険者の運用を確認します。変更しないと決めた場合も、その判断を書いておくと次の担当者が迷いません。
  6. 次回への申し送り:次回に確かめたいことを1行残します。翌月の「何を確かめに行くか」がここで決まり、記録が続けやすくなります。

欄ごとに何を書くか(8欄)

それぞれの欄で書くことと、短い例をまとめました。例は「コピー」でメモ板にためられます。

1実施日・実施方法・面接した人

いつ・どこで・どうやって(訪問/テレビ電話)・誰と会ったか。テレビ電話の月はその旨を必ず書く。

書き方の例9月12日(木)14:00〜14:40 自宅を訪問。ご本人と長女に面接。

2短期目標(そのままの言葉で)

第2表の短期目標を写す。要約すると、達成したかどうかの判断がぶれる。

書き方の例短期目標「歩行器を使って、室内のトイレまで自分で行ける」(期間:R8.7.1〜R8.12.31)

3サービスの実施状況

計画どおりの回数・時間で入っているか。回数の増減があれば、その理由まで。

書き方の例通所介護 週2回(月・木)を計画どおり利用。今月8回中8回利用。訪問介護(生活援助)週1回も予定どおり。

4目標の達成状況(評価)

達成/一部達成/未達成を書き、そう判断した根拠の事実を添える。

書き方の例一部達成。日中は自力でトイレまで移動できているが、夜間はご家族の付き添いが必要。

5本人・家族の受け止め(意向・満足度)

できるだけ本人・家族の言葉のまま。要望がなければ「要望なし」と書く。

書き方の例ご本人「自分で行けるようになって気が楽になった」。長女「夜だけ心配」と話される。

6心身・生活の変化/新たな課題

前回との違い。変化がなければ「何を見て変化なしと判断したか」を書く。

書き方の例体重は前月から1.5kg減。食事は3食摂れているが、間食が減ったとのこと。低栄養の傾向に注意が必要。

7介護者・家族の状況

介護者の健康・就労・負担感。家族支援が必要かどうかの判断材料になる。

書き方の例長女は就労を継続。「夜間の付き添いで睡眠がとれない日がある」と話され、負担感がやや増している。

8今後の対応(継続・変更・担当者会議の要否)

継続か変更か、誰に何を依頼するか、いつ再評価するかまで。

書き方の例現行の計画を継続。夜間の動線に手すりを追加する方向で福祉用具事業所に相談し、次回訪問時に再評価する。

記入例(場面別42本)

「コピー」を押すと右下のメモ板にたまります。AI記録ツールの「AIのメモ欄に入れる」で、その方の状況に合わせた文章に整えられます。そのまま貼らず、必ずご本人の様子に合わせて直してお使いください。

目標が達成できたとき

訪問時、ご本人は居間で新聞を読んでおり、表情は穏やか。「デイの日は疲れるけど楽しい」と話される。食事は妻が用意し3食摂取。短期目標「週2回の通所介護に休まず通う」は達成。体調・生活に大きな変化はなく、現行の計画を継続する。

短期目標「歩行器で室内を安全に移動できる」について、訪問時にトイレまでの移動を確認。ふらつきなく自力で移動でき、この1か月転倒なし。目標は達成。次の段階として、屋外歩行の練習を通所リハビリに依頼する方向で、次回の計画見直しで検討する。

短期目標「お薬カレンダーを使って朝夕の薬を飲む」は達成。カレンダーを確認したところ飲み忘れは今月1回のみ。ご本人「見えるところにあると忘れない」と話される。次期は服薬の自己管理を続けながら、受診同行の回数を減らす方向で検討する。

短期目標「週1回、地域のサロンに参加する」は達成。4回中4回参加し、民生委員からも「よく話されている」と情報あり。ご本人「行くと1週間が早い」と話される。外出の機会が生活のリズムになっており、現行の支援を継続する。

短期目標「入浴の機会を週2回確保する」は達成。通所介護で週2回入浴し、皮膚トラブルなし。ご本人「さっぱりする」と話される。夏場に比べ発汗が減ったため、次期は清潔保持の方法を本人と相談しながら回数を見直す。

短期目標「食事を3食とる」は達成。妻より「毎食、声をかければ食べている」と聞き取り。体重は前月と変わらず52kg台を維持。配食の継続と、月1回の体重確認を続ける。

一部達成・未達成のとき

短期目標「週2回の通所介護に通う」は未達成。今月は4回中2回欠席。ご本人は「朝の準備が間に合わない」と話される。妻より「送迎時間が早く、着替えが終わらない」と聞き取り。事業所に送迎時間の調整を依頼し、次月に再評価する。

短期目標「日中はトイレで排泄する」は一部達成。日中の失敗は月2回程度まで減ったが、夜間はおむつを使用している。ご本人「夜は間に合わない」と話される。夜間のみポータブルトイレの併用を提案し、次回訪問で使用状況を確認する。

短期目標「毎日15分の体操を続ける」は一部達成。ご本人は「気が向いた日だけ」と話され、実施は週2〜3日。目標の設定が高かった可能性があるため、次期は「週3日」に修正し、通所リハビリの職員から声かけを依頼する。

短期目標「買い物に自分で行く」は未達成。膝の痛みが増しており、300mの距離を歩けなくなっている。ご本人「痛くて途中で休む」と話される。整形外科の受診結果を確認のうえ、目標の見直しと訪問介護の買い物同行を検討する。

短期目標「デイサービスで他の利用者と話す」は一部達成。職員より「あいさつはできるが、レクには参加しない」と情報あり。ご本人「まだ慣れない」と話される。無理に促さず、席の配置を工夫してもらうよう事業所に依頼し、3か月後に再評価する。

短期目標「月2回の短期入所で介護者が休息をとる」は一部達成。長女の勤務が不規則になり、予定した2回のうち1回しか利用できなかった。計画した回数が実態に合っていないため、次回の担当者会議で利用日の決め方を見直す。

サービスの実施状況を書く

通所介護の連絡帳と職員からの聞き取りでは、入浴は毎回実施、レクリエーションにも参加している。ご本人は「風呂に入れるのがありがたい」と話す。サービスはニーズに合っており、利用継続。特記事項なし。

訪問介護(生活援助)は週2回、計画どおり実施。ヘルパーより「冷蔵庫の中の管理が難しくなっている」と報告あり。買い物の内容を一緒に決める時間を5分設けてもらうよう依頼し、次回訪問で様子を確認する。

訪問看護は週1回実施。血圧は130〜140台で安定、下肢の浮腫は軽度。看護師より「内服は自己管理できている」と報告。医療面は安定しており、現行の回数を継続する。

福祉用具貸与(特殊寝台・手すり)を確認。ベッドの高さが合っておらず、立ち上がりに力が要る様子が見られたため、その場で事業者に連絡し調整を依頼。使用状況は次回訪問で再確認する。

短期入所生活介護を月1回2泊3日で利用。ご本人「思ったより悪くない」、長女「その間に休めた」と話される。介護者の休息としての目的を果たしており、継続とする。

訪問介護の利用について、ご本人が「他人に家に入られたくない」と2回続けてキャンセルしている。ヘルパー事業所からも同様の報告。ご本人の気持ちを傾聴し、掃除ではなく買い物同行から始める案を提案したところ「それならいい」と了承。サービス内容を変更する方向で調整する。

新たな課題・状態の変化に気づいたとき

訪問時、ご本人から「夜中にトイレに3回以上起きる」と新たな訴え。妻も「夜中に廊下で転びそうになった」と話す。夜間の転倒リスクが高まっているため、主治医への相談と、廊下への手すり設置(住宅改修)の検討を提案。次回訪問までに福祉用具事業所と連絡をとる。

体重が3か月で4kg減少していることを確認(本人の申告と通所介護の測定記録)。食事量は変わらないとのことだが、間食が減っている。低栄養の進行が懸念されるため、主治医へ情報提供し、管理栄養士による栄養相談の利用を検討する。

同じ話を短時間に繰り返す場面が前回より増えている。妻より「炊飯器の使い方を聞かれることが増えた」と聞き取り。認知機能の変化が疑われるため、次回受診時に主治医へ伝えていただくよう依頼し、必要に応じて区分変更申請を検討する。

居間から寝室までの間に新聞と雑誌が積まれており、つまずきの危険がある。ご本人は「片づけはあとで」と話される。転倒予防の観点から訪問介護の生活援助の内容に整理を加えることを提案し、ご本人の同意を得た。

夏場から続く食欲低下に加え、今月は入浴を嫌がる日が出ている。ご本人「めんどうくさい」と話される。意欲の低下がうかがわれ、うつ状態の可能性も考えられるため、主治医に情報提供のうえ、通所介護の職員とも様子を共有する。

内服薬が変更されたことを、長女からの聞き取りで把握(降圧薬が1剤追加)。ふらつきの訴えはないが、起立時の注意が必要と考えられる。訪問介護・通所介護の各事業所に変更内容を伝え、様子の変化があれば連絡をもらうよう依頼した。

家族・介護者の状況を書く

主介護者の長女より「仕事が忙しく、夜の見守りがつらい」と相談あり。表情に疲れがみられる。ご本人の状態は安定しているが、介護者の負担が増しており、短期入所の利用を提案。長女は「月1回なら」と了承。次回の担当者会議で調整する。

妻(80代)自身の通院が増えており、送迎や食事の準備が負担になりつつある。「まだ大丈夫」と話されるが、調理の頻度が減っている様子。配食サービスの利用を情報提供し、次回訪問までに検討していただくこととした。

別居の長男が月2回来訪し、買い物と金銭管理を担っている。今月から来訪が月1回に減ったとのこと。生活費の管理に不安が出ないよう、日常生活自立支援事業について情報提供し、必要時には地域包括支援センターと連携する。

介護者である夫から「デイのない日にどう過ごさせればよいか分からない」と質問あり。日中の過ごし方を一緒に整理し、午前は洗濯物たたみ、午後は散歩という流れを提案。次回訪問で実行できているかを確認する。

家族間で今後の方針(自宅で続けるか、施設を検討するか)の意見が分かれている。今回は双方の考えを聞き取るにとどめ、判断を急がないことを確認。次回のサービス担当者会議で、本人の意向を中心に整理する場を設ける。

医療との連携・入退院

今月の受診結果について、ご本人と長女から聞き取り。主治医より血圧のコントロールは良好、内服は変更なしとのこと。訪問看護からも「浮腫の増悪なし」と報告あり。健康管理の目標は維持できている。引き続き訪問看護と情報を共有する。

9月5日から9月14日まで肺炎で入院。退院後2日目に訪問。体力の低下がみられ、以前は自立していた入浴に見守りが必要な状態。退院時カンファレンスの内容を踏まえ、通所介護の入浴を当面は週2回に増やす方向で調整する。

主治医より「次回から訪問診療に切り替える」と説明があったと長女から聞き取り。通院の負担が減る一方、日中の急変時の連絡先を整理する必要があるため、訪問看護・訪問診療の連絡体制を一覧にしてご家族に渡した。

在宅酸素の使用状況を確認。安静時2L、労作時3Lの指示どおり使用できている。ご本人「入浴のときは息が切れる」と話される。通所介護の入浴時に酸素流量の確認をお願いし、必要時は主治医に相談することとした。

口腔内の状態について、訪問歯科から「義歯が合わなくなってきている」と情報提供あり。食事の際に時間がかかるとのご家族の話とも一致する。歯科受診の調整を行い、次回モニタリングで食事量の変化を確認する。

特別な場面(看取り・オンライン・入院中など)

看取り期。訪問時は傾眠がちで、声かけに短く反応される。訪問看護より「痛みのコントロールはできている」と報告。妻は「そばにいられてよかった」と話される。本人・家族の希望どおり自宅で過ごせており、状態の変化に応じて随時サービスを調整する。

今月はテレビ電話(画面をとおして本人と面接)でモニタリングを実施。ご本人の表情・応答、居室の様子を画面で確認し、変化がないことを確認した。テレビ電話での実施について本人・家族の同意を得ている。来月は居宅を訪問する予定。

入院中のため居宅訪問はできず。病棟の看護師と電話で情報交換し、リハビリの進み具合とおおよその退院時期(9月下旬)を確認。退院後の生活を見据え、退院前カンファレンスへの参加を依頼した。訪問できなかった理由と代替の確認方法を記録に残す。

認知症があり、ご本人からの聞き取りが難しいため、表情・居間の様子・冷蔵庫の中身・服薬カレンダーなど、目で見える情報から状況を確認した。妻からの聞き取りとあわせ、大きな変化はないと判断する。

独居。訪問時、郵便物が数日分たまっていたが、食事・服薬はできている。ご本人「外に出るのがおっくう」と話される。閉じこもりの傾向がみられるため、通所介護の回数を週1回から2回に増やすことを提案し、ご本人の同意を得た。

区分変更申請を検討。この2か月で移乗に介助が必要な場面が増え、現在の要介護2ではサービスの量が足りなくなっている。ご本人・長女に説明のうえ申請の意向を確認し、主治医意見書の依頼について受診時に相談していただくこととした。

サービス全体への満足度をご本人に確認。「今のままでいい」「ヘルパーさんが来る日が楽しみ」と話される。ご家族からも要望なし。生活状況、健康状態ともに安定しており、現行の計画を継続する。次回モニタリングは○月○日訪問予定。

短期目標の期間(3か月)が終了。目標「声かけにより朝夕の服薬ができる」は、お薬カレンダーの導入後、飲み忘れが週1回程度まで減少し、おおむね達成。次期は「自分でカレンダーを確認し服薬できる」を目標に設定する方向で、ご本人・ご家族と合意した。

記入例をためて、AIに仕上げてもらう

気になる記入例の「コピー」を押すと、画面の右下のメモ板にたまります。そのままモニタリングAIを開いて「AIのメモ欄に入れる」を押し、その方の様子を一言足せば、AIがその方の記録に整えます。登録もインストールもいりません。

モニタリングAIを開く →

「変わりなし」を具体に変える言い換え

同じ「変わりなし」でも、何を見てそう判断したかを1つ足すだけで記録の質が変わります。左がよく書かれる言葉、右が事実を足した書き方です。

  • 体調は変わりなし→食事は3食摂取、血圧は訪問看護の記録で130台。体調の訴えはなく、前月と同様に経過している
  • デイは順調→今月は8回すべて利用。連絡帳に入浴・体操の記載あり。ご本人は「楽しい」と話される
  • 家族も特に問題なし→妻は「夜はよく眠れている」と話す。通院の付き添いも続けられており、介護負担の増加はみられない
  • 目標継続→短期目標は一部達成(週2回の外出のうち1回は達成)。残り1か月は継続し、次回評価する
  • 認知症の進行なし→日付と季節を答えられ、服薬カレンダーも自分で確認できている。前月から大きな変化はない
  • ADLの低下なし→居室内は手すりを使って自力で移動。立ち上がりに時間はかかるが、介助は要していない
  • サービス継続で問題なし→利用回数・内容とも計画どおりで、本人・家族から変更の希望はない。次期も同じ内容で継続する
  • 本人の意欲低下あり→「出かけるのがおっくう」と話され、今月は外出が通院の1回のみ。前月の週2回から減っている
  • 食事量が減っている→妻より「1食の量が半分ほどになった」と聞き取り。体重は2か月で2kg減少している
  • 転倒に注意が必要→今月、寝室からトイレへの移動中に1回しりもちをついている。夜間の照明と動線の見直しが必要
  • 家族の負担が大きい→長女は週5日の勤務に加え、夜間の見守りで睡眠が中断している。「休める日がほしい」と話される
  • 様子観察とする→現時点で計画の変更は必要ないと判断する。次回訪問で、食事量と体重の推移を確認する

テレビ電話等でのモニタリング(令和6年度改定)

令和6年度改定で、一定の要件を満たす場合に、テレビ電話装置等を使ったモニタリングが認められました。主な要件は次のとおりです。細部は解釈通知と保険者の運用をご確認ください。

  • 利用者の同意を得ていること
  • サービス担当者会議などで、主治医や担当者の合意を得ていること
  • 利用者の状態が安定していること、テレビ電話等で心身の状況を確認できることなど、一定の条件を満たすこと
  • 居宅介護支援では少なくとも2か月に1回(介護予防支援では6か月に1回)は、居宅を訪問すること

テレビ電話で行った月も、記録には「テレビ電話で実施」と手段を明記し、確認した内容は訪問時と同じ3要素で残します。

モニタリングシートと第5表の使い分け

モニタリングの様式は決まっていません。独自のモニタリングシートを使う事業所も、第5表(居宅介護支援経過)に直接書く事業所もあります。どちらでも構いませんが、同じ内容を2か所に書き写す運用は長続きしません。

シートを使う場合は、目標ごとの評価をシートに書き、第5表には「○月○日 自宅訪問 モニタリング実施、詳細は別紙」のように日時・手段・要点だけを残す形にすると、二重記録を避けられます。保険者からシートの提出を求められる地域もあるため、様式は事前に確認しておくと安心です。

よくある質問

Q. 電話だけで済ませてよい月はありますか?

原則は毎月の居宅訪問と面接です。テレビ電話等を使う場合は令和6年度改定の要件を満たす必要があり、音声のみの電話はこれに含まれません。入院中や特段の事情で訪問できない場合は、その理由と代わりに行った確認の内容を記録に残しておきます。

Q. 本人ではなく家族だけと面接した場合は、モニタリングになりますか?

運営基準では利用者本人との面接が求められています。本人が話せない場合でも、本人の様子を直接確認したうえで家族から聞き取りを行い、その旨を記録します。本人に会えなかった場合は、理由と再訪の予定を残しておくと指摘を受けにくくなります。

Q. 記録はいつまでに書けばよいですか?

期限の定めはありませんが、少なくとも1か月に1回の記録が求められている以上、訪問した月のうちに、できれば当日から数日以内に書くのが現実的です。日が空くほど事実があいまいになり、「変わりなし」に流れやすくなります。

Q. 短期目標が達成できなかったときは、どう書けばよいですか?

達成できなかった事実と、考えられる理由(目標が高すぎた、サービスが合わなかった、状態が変化した)、そして次にどうするかを書きます。未達成そのものは問題ではなく、理由の検討がないまま同じ目標を延長し続けることのほうが指摘されやすい点です。

Q. 1件はどのくらいの長さで書けばよいですか?

決まりはありませんが、事実・評価・次の対応が入ると自然に3〜5文、150〜200字程度になります。短すぎると確認した内容が伝わらず、長すぎると続きません。このページの記入例はおおむねこの長さにそろえています。

Q. 目標が複数あるときは、全部について書くのですか?

短期目標ごとに達成状況を書くのが基本です。数が多い場合は、変化があった目標を詳しく、変化のない目標は「前月同様、○○できている」と短く書き分けると、読む人に強弱が伝わります。

Q. モニタリングシートの様式は決まっていますか?

国の標準様式はありません。事業所ごとのシートでも、第5表(居宅介護支援経過)に直接書く形でも構いません。保険者によっては提出を求める様式がありますので、事前に確認しておくと安心です。

Q. 同じような文章が続いてしまいます。どうすればよいですか?

毎月すべてを書き直す必要はありませんが、「前月と同じ」に見える月ほど、何を見てそう判断したかを1つ足すと記録が生きます。このページの「言い換え」の節に、よく使う言葉を具体に変える例をまとめています。

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春名太郎 監修・作成:春名 太郎主任介護支援専門員/在宅医療クリニック 統括/HARUIRO LLC

ケアマネジャー最大15名が在籍する居宅介護支援事業所(特定事業所加算Ⅰ)で管理者を務め、自らも50名以上の利用者を担当してきました。現在は在宅医療クリニック 統括として、医療と介護の連携に運営の立場から関わっています。記録に何年も苦しんだ経験と、医療の側から見える連携の視点をあわせて、このツールをつくっています。介護職員初任者研修・実務者研修(介護過程Ⅲ)の講師。
掲載している文例は実務での使いやすさを基準に整理していますが、必ずご本人の状態・意向と保険者のルールに合わせて修正してお使いください。
開発の経緯と運営者情報 → / 𝕏 @TaroHaruna
運営:HARUIRO LLC(合同会社HARUIRO)

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